紫外線対策
2020年10月更新
資料の劣化の原因のひとつに光(紫外線)があります。
下の写真は、紫外線の影響を示したものです。
紫外線による新聞紙の変色比較
- 窓際
- 通常の蛍光灯の下
- 紫外線防止型蛍光灯の下
- 箱の中(光はあたらない)
そこで、太陽光が資料にあたらないようにすることはもちろん、必要に応じて、蛍光灯からの紫外線をカットする対策をとります。紫外線防止型の蛍光灯を使用するほか、紫外線をカットするフィルム(筒状)を通常の蛍光灯に被せる方法などがあります。
紫外線防止型蛍光灯
紫外線カットのフィルム
都立中央図書館では、照明器具の蛍光灯を、平成13年度から優先順位を決めて紫外線防止型に順次切り替えました。あわせて、地下の閉架式書庫では、人感センサーによる点滅方式により紫外線防止の効果と省エネを兼ねています。今後は紫外線を発しないLED照明に切り替えていく予定です。
また、太陽光を遮るためには、カーテンやブラインドのほか、窓ガラスに紫外線カットフィルムを貼り付ける方法があります。都立中央図書館では特別文庫室や資料保全室、1階展示コーナー、閲覧室の一部でその対策を講じています。都立多摩図書館では、全館LED照明を使用(一部のバックヤードを除く)、外光に面したガラス面には全て紫外線防止フィルムを取り付けています。
窓ガラスへのフィルム貼付作業