[安政七年春 回向院本場所番付(あんせいしちねんはる えこういんほんばしょばんづけ)
 安政7年(1860)刊 東京誌料 587-K13

 安政7年(1860)の春場所の相撲番付です。相撲番付は現在もありますが、このような木版1枚刷りで配布されるようになったのは、享保年間(1716~1735)のことと言われています。


 江戸時代に流行した番付の形式はこの相撲番付に始まります。江戸相撲の番付は宝暦7年(1757)冬から、縦板の木板刷りとなったと言われています。
 番付に使われる字体は根岸流という江戸文字の一種で、番付発行権を持っていた版元の三河屋根岸治右衛門が創始したと伝えられています。現在は行司が根岸流を受け継いで、「相撲字」といわれる特別に太い書体で書いています。

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