ブックニュース 第44号
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ブックニュ-ス 通巻44号
発行 平成30年2月20日
東京都立多摩図書館 電話042-359-4104
新着図書を紹介します。
平成29年12月以降に整理した当館作製のデイジー図書(テープからのデイジー化を含む)です。
記載内容は、書名、著者名、出版社、収録時間、内容紹介の順です。
1 デイジー図書(購入分15点)
1.「悲嘆の門 上」宮部みゆき著 毎日新聞社 13時間49分
内容:死体を切り取る戦慄の殺人事件が発生した。ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学生の孝太郎。<動くガーゴイル像>の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?『サンデー毎日』掲載を単行本化。
2.「悲嘆の門 下」宮部みゆき著 毎日新聞社 14時間11分
内容:「おまえたちの世界には、私以上の怪物が満ち溢れているぞ」 憎しみに染められていく世界。「連続切断魔」の正体は?「悲嘆の門」とは何か?クライマックスに向けて物語は加速する。『サンデー毎日』掲載を単行本化。
3.「脳に悪い7つの習慣」林成之著 幻冬舎 4時間10分
内容:「興味がないと物事を避ける」「常に効率を考えている」「めったに人をほめない」など、脳の働きが悪くなる7つの習慣を示し、これらをやめるだけで頭の働きが倍増する理由を、脳のしくみからわかりやすく解説する。
4.「今はちょっと、ついてないだけ」伊吹有喜著 光文社 8時間5分
内容:自然写真家として人気を博したのち、全てを失った男。だがある日、カメラを構える喜びを思い出す。やり直そうと上京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり...。『小説宝石』掲載を単行本化。
5.「怒鳴り癖」藤田宜永著 文芸春秋 7時間53分
内容:気が短く、つい怒鳴り散らしてしまう私が、遭遇したおやじ狩り。これは、部下の復讐なのか。表題作ほか全6編を収録した、人生に迷う男を描く短編集。『オール讀物』掲載をまとめて単行本化。
6.「秘本三国志(二)」陳舜臣著 中央公論社 21時間24分
7.「秘本三国志(三)」陳舜臣著 中央公論社 8時間15分
内容:『三国志演義』のように劉備(蜀)視点ではなく、『正史 三国志』をもとにしており、主に五斗米道の教徒(張魯の母の少容やその弟子の陳潜)を狂言回しとし、彼らから見た物語になっている。
8.「聲(こえ)の形(上)」大今良時著 講談社5時間32分
内容:大今良時による日本の漫画。最初の作品が『別冊少年マガジン』2011年2月号に、リメイクされた作品が『週刊少年マガジン』2013年12号に掲載された。聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ、孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。物語は2人が小学校時代における出会いの回想から始まる。
9.「帰郷」浅田次郎著 集英社 7時間15分
内容:もう二度と帰れない、遠きふるさと。「あの戦争」によって引き裂かれた男たちの運命とは。昭和を生きる市民の目線から描く、6篇の戦争小説集。『小説すばる』掲載を単行本化。
10.「天才」石原慎太郎著 幻冬舎 5時間26分
内容:幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢...。戦後日本の基盤を作り上げる田中角栄の汗と涙で彩られた生涯を描く。
11.「横濱王」永井紗耶子著 小学館 8時間11分
内容:中国大陸で日本が戦火を交え始めていた昭和13年の横濱に、すごい男がいた。富岡製糸場のオーナーで、国内有数の大富豪である原三渓。彼の出資を得たい青年実業家の瀬田は、彼について調べ始めるが・・・。
12.「女神」藤田宜永著 光文社 15時間24分
内容:大阪のロッカー屋から探偵の竹花にごみのような荷物が届く。そして、ある女優から、その荷物が彼女の父親のものだと伝えてきた人を捜してほしいとの依頼が舞い込む。だが、彼女は何者かの手にかかり...。『小説宝石』掲載を単行本化。
13.「希望荘」宮部みゆき著 小学館 14時間42分
内容:家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業した。ある日、亡き父が残した「人を殺した」という告白を調査してほしいとの依頼があり・・・。表題作ほか全4編を収録。『STORY BOX』掲載等を書籍化。
14.「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子著 小学館 3時間59分
内容:人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。御年九十二歳、もはや満身創痍の佐藤愛子が、ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。『女性セブン』連載を書籍化。
15.「世界が記憶であふれる前に」 岡本貴也著 小学館 6時間18分
内容:ナノは東大医学部を退学し、特殊能力で稼いだ二億円を元手に、一人でひっそりと生きていくつもりだった。そして最後の計画を実行する。 宅配ドライバーのソライは、ナノが仕組んだ計画に巻き込まれ、預金を盗まれてしまう。手がかりもなく、警察すらお手上げの完全犯罪かと思われたが、ソライはナノにたどり着く。盗んだお金を返すというナノについて、香港に行くソライ。盗み出した金を引き落とし、帰国しようとしたところで、事態は急展開。二人の運命が大きく動き出す。
2 デイジー図書(当館作製分7点)
1.「100km!」片川優子著 講談社 3時間13分
内容:100km歩くという大会に出る羽目になってしまった、高校1年生のみちる。「なんでこんなことしてるんだろう、私」と思いながらも、みちるは他の参加者との出会いの中で、少しずつ前に進んでいく・・・。
2.「がんばれ!児童図書館員」杉山きく子著 本作り空Sola 10時間52分
内容:図書館の児童サービスの楽しさや豊かさを伝える一冊。子どものレファレンスに図書館員はどのように答えるか、実例をあげながら考えるとともに、すぐれた子どもの文学と知識の本、子ども特有の本の楽しみかたなどを紹介する。
3.「新・消えた轍 3」寺田裕一著 ネコ・パブリッシング 31時間32分
内容:昭和30年代以降から今日までに営業が廃止になった旅客扱鉄道を集成。
3は、東北を取り上げ、沿革・沿線風景・車輌を写真と文章で辿る。「消えた轍」シリーズを再構成し、昭和52年以降の廃止路線を加えたもの。
4.「百姓たちの江戸時代」渡辺尚志著 筑摩書房 5時間4分
内容:江戸時代の人口の8割は百姓身分の人々だった。彼らは何を思い、どのように暮らしたのか? 何を食べ、何を着て、どのように働き、どのように学び、遊んだのか?無名の人々の営みに光を当て、私たちの生活を見つめなおす。
5.「百代の過客(はくたいのかかく)-日記にみる日本人」ドナルド・キーン著 金関寿夫訳 朝日新聞社 19時間27分
内容:平安朝から現代まで、有名無名にかかわらず書かれた、日本人の日記による日本人論
6.「鱗片(りんぺん)」堀場清子著 ドメス出版 20時間16分
内容:核と生命は共存できない。14歳で広島の被爆、80歳で福島の被曝をみた著者が、「原爆・原発・核」について考える。
7.「ルソーの理論 -悪の原因と克服」仲島陽一著 北樹出版 13時間57分
内容:ルソーの中心的思想が人間論であることと、その理論が人間の本性を解明し、その疎外を告発し、その救済を提起するという構造になっていることを具体的に検討している。
3 デイジー図書(テープからデイジー化した分22点)
1.「心に響く聖書のことば」 佐伯晴郎著 創元社 8時間58分
内容:聖書全体から選んだ100の名言名句を、聖書の目次と歴史的出来事の順序にほぼ則して収録し、ひとつひとつを解説。
2.「こころの力」小田晋著 サンマーク出版 4時間10分
内容:「こころの知能指数」の本当の意味とは。本当の頭のよさとは何か。社会の中でのこころの役割とは。ゴールドマンの「EQ」説をひきながら、人生をよりよく、自分らしく生きるための方法を探る。
3.「鎖国をはみ出た漂流者」松島駿二郎著 筑摩書房 5時間19分
内容:鎖国時代に、嵐に巻き込まれたり、方向を見失って漂流し、海外に流れ着いた日本人たちは、ことばも通じない見知らぬ地で、どうやって日本に帰ろうとしたのか。世界各地に足跡を残した漂流者たちの人生を追う。
4.「指導者たちのユーモア」村松増美著 サイマル出版会 7時間2分
内容:同時通訳の第一人者が身近に接した世界の指導者たちの一流のユーモアをエピソードを交えながら紹介。国際社会での円滑なコミュニケーションの手段としてのユーモアあふれる話術を公開。
5.「ジャポンヤ」アブデュルレシト・イブラヒム著 小松香織、小松久男共訳 岩波書店 14時間44分
内容:日露戦争における日本の勝利に触発されて日本観光を思い立ち、ユーラシアを広く巡った、ロシア出身のトルコ系ムスリムによるユニークな見聞記。日本側の関連資料も多数併載。
6.「スールー漂海」榎木孝明著 美術出版社 1時間51分
内容:その島はパラダイス島と呼ばれていた。マレーシアからボルネオ島、フィリピンへ。スールー海の旅を水彩画と文で綴る。広がる海、ジャングル、そこに住む人びとの暮らし...。著者の感じた思いが新鮮に伝わってくる。
7.「青春放浪」立松和平著 ほるぷ出版 4時間20分
内容:「もう一度生き直せるのはよいが、あの迷いと悩みの中に戻るのはごめんだ」70年闘争から旅放浪、駆け落ち、そして作家としての出発。立松和平が駆けめぐる青春を語る。
8.「精神科診断面接のコツ」神田橋条治著 岩崎学術出版社 7時間34分
内容:面接技術の錬磨にかけた著者20余年の自伝的な流れを一つの軸に、臨床経験から創造と検証を重ねて練り上げられた理論的体系。84年刊の追補版。
9.「大学で何を学ぶか」加藤諦三著 ベストセラーズ 5時間40分
内容:大学はこれからの人生の生き方を学ぶところである。大学は、経済危機に立ち向かう勇気を、見えないものを見る能力を、失敗に耐える力を学ぶところである。自分を高めるためのキャンパス・ライフのヒントを提案する。
10.「大正天皇」原武史著 朝日新聞社 11時間23分
内容:側室の子どもに生まれ愛情を受けず病気を繰り返した幼少期、全国を回った皇太子時代、明治天皇の重圧と闘いながら病状を悪化させていった天皇時代...。明治と昭和の狭間に埋もれた悲劇の天皇像を明らかにする。
11.「タクラマカン周遊」金子民雄著 山と渓谷社 12時間16分
内容:1992年10月に中国・新彊ウルムチで西域に関する学術会議が開かれた。その後、ウルムチからホータン、チャルチェン、コルラと巡り、タクラマカン砂漠を反時計回りにひと巡りした紀行文をまとめる。
12.「地球環境のための太陽エネルギー」中島康孝編 オーム社 10時間42分
内容:暮らしの環境・住生活に、無尽蔵でクリーンな太陽エネルギーは究極のエネルギー。地球環境問題の概要と現状を述べ、太陽エネルギー利用設備の実用化レベルのポテンシャルをわかりやすく解説する。
13.「知的障害児・者の生活と援助」手塚直樹著 一橋出版 5時間51分
内容:知的障害についての基本となる概念と特徴を説明し、時代の流れの中での知的障害者福祉の方向、施策の考え方を示し、さらに、知的障害者への援助の基本や実際の具体的方法を示す。97年刊の新訂版。
14.「中国『戯れ歌(ざれうた)』ウォッチング」南雲智著 論創社 5時間20分
内容:為政者や権力者に題材を求め、日頃の鬱憤や憤満を吐き出す、庶民のなかから生まれた口承文芸である中国の「戯れ歌」130篇を解読し、現代中国の最新事情に迫る。
15.「中世日本の内と外」村井章介著 筑摩書房 6時間17分
内容:国や民族をこえて行き交う人々の集団は、時の権力にどのような影響を与えたのか。中世日本がたどった歩みを、朝鮮を中心にアジアの諸地域との比較を通じて読み解く。
16.「寺山修司・遊戯の人」杉山正樹著 新潮社 12時間10分
内容:謎の出生、華やかな登場と盗作疑惑、称賛と非難を浴びつづけた作品群、のぞき魔事件、47歳での早すぎる死...。スキャンダラスな男の生涯と作品をデビューから身近で接してきた著者が精緻に描く。
17.「ハプスブルク家史話」江村洋著 東洋書林 7時間48分
内容:冷戦構造崩壊とともに「鉄のカーテン」が除かれ、そこに第一次世界大戦以前のヨーロッパ像が再び浮き上がってきた今、ハプスブルク・ブームの火つけ役となった著者が、七百年に亘り存続した王朝盛衰の今日的意義について語る。
18.「風物ことば十二カ月」萩谷朴(はぎたにぼく)著 新潮社 12時間28分
内容:紫陽花、雨蛙、梅を干す、蚊遣火。日本人の歴史が磨きあげた、四季折々の祭りや食、くらし、花鳥風月などの言葉300をあげて、国文学の泰斗が融通無碍に語る珠玉の歳時記。
19.「冬の薔薇」秋山ちえ子著 三月書房 5時間46分
内容:ダブルセブン喜寿を迎えた秋山ちえ子が心をこめておくるエッセイ集。自然のことや身のまわりのこと、交流を重ねてきた人々とのことを穏やかに語る。自分の人生を支えてくれたものを静かにみつめる。
20.「毛利元就(もうりもとなり)の人間学」中江克己著 ぴいぷる社 5時間43分
内容:五十歳をすぎてから歴史の表舞台に登場し、のちの家康の手本となった遅咲きの知将・元就。五百年の歳月を越えて現代人に訴えかけるその深い人間洞察を明らかにし、人生の後半における身の処し方を教える。
21.「森の旅」内山節著 日本経済評論社 7時間36分
内容:村人が森をつくり、森に村人が支えられる。大日本山林会の刊行誌『山林』に、「山林紀行」の表題で、90年4月から96年3月まで連載した、山里に関する思索を収録。80年、90年刊の「山里の釣りから」の続刊。
22.「野菜物語」浪川寛治著 三一書房 5時間51分
内容:春のたけのこ、夏のみょうが、秋のまつたけ、冬のかぶら・・・季節の野菜をおいしく、趣深く食するコツを満載。たちどころに通人になれる、野菜を識るための本。
以上で、ブックニュース通巻44号を終わります。