ブックニュース 第48号
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ブックニュ-ス 通巻48号
発行 令和元年8月20日
東京都立多摩図書館 電話042-359-4104
新着図書を紹介します。
令和元年7月までに整理した当館所蔵のデイジー図書(テープからのデイジー化を含む)です。
記載内容は、書名、著者名、出版社、収録時間、内容紹介の順です。
1 デイジー図書(購入分7点)
1「足柄便り」 杉澤陽太郎著 そぞろ工房 15時間16分
2「西巷説百物語」 京極夏彦著 角川書店 13時間49分
内容:一文字屋仁蔵の元に持ち込まれる数々の因縁話。一筋縄ではいかぬそれらの道筋を、林蔵が心づくしの仕掛けで通す! 巷説シリーズ第5弾。『怪』掲載に書き下ろしを加え単行本化。
3「七人の探偵のための事件」 芦辺拓著 早川書房 12時間28分
内容:小さな田舎町で住人の不審死が続発。頼りにならない警察に業を煮やした町民は探偵七人を招聘するが、彼らが解いた真相を繫ぐと何故か不可能犯罪が成立し...。『ミステリマガジン』連載を加筆修正。
4「四十八人目の忠臣」 諸田玲子著 毎日新聞社 16時間24分
内容:赤穂浅野家に仕えるきよは浅草小町と謳われる美女。愛する礒貝十郎左衛門と浪士たちのため、討ち入りを陰から助け、その後、浪士の遺族の赦免と浅野家再興のため将軍家に近づいていく...。歴史に名を残した実在の女性を描く。
5「定本百鬼夜行 陰」 京極夏彦著 文藝春秋 14時間33分
内容:不条理な恐怖、常軌を逸した執着、あるはずもない記憶。日常の狭間にふと立ち現れる、それは妖怪なのか...。百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーでもある、妖しき作品集。書下ろしの「百鬼図」も収録。
6「脊梁山脈」 乙川優三郎著 新潮社 14時間54分
内容:外地で死を覚悟し、23歳で終戦を迎えた矢田部信幸。復員列車で助けられた男を探し、深山を巡るうち木工に魅せられ、木地師の源流とこの国のなりたちを辿ってゆく。『小説新潮』掲載を単行本化。
7「定本百鬼夜行 陽」 京極夏彦著 文藝春秋 15時間0分
内容:いるはずのないきょうだいの正体は? 悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく。『オール讀物』ほか掲載に書き下ろしを加え書籍化。
2 デイジー図書(テープからデイジー化した分20点)
1「債務危機の真実 なぜ第三世界は貧しいのか」 スーザン・ジョージ著 朝日新聞社 15時間51分
2「聖書の英語 現代英語を読むための辞書」 市川三喜著 研究社出版 19時間43分
内容:四福音書の一つマタイ伝を全般的研究として取り上げ、第2篇「聖書と現代の英語」の中では、日本語訳でのとらえ方が述べられている。また、慣用句集や引用句集、インデックスもまとめられ、イギリス人が過去数百年に渡って文学的にまた語学的に優れた作品だとしてきた欽定訳聖書を読むための一助となる。
3「第三世界の都市爆発 居住問題を中心に」 久山純弘著 岩波書店 2時間9分
内容:第三世界の都市化が未曾有の勢いですすんでいる。都市部への人口集中は、貧困層の激増、食糧難、住宅のスラム化をもたらしつつある。国連勤務の筆者が、その現状を分析し、地球規模での対応がいまこそ必要だと説く。
4「大地に伏す 一精神障害者の求道記」 原ぺて呂著 柏樹社 6時間55分
内容:「だれが、この死のからだから、わたしを救ってくれるだろうか。わたしたちの主イエス・キリストによって、神は感謝すべきかな」(ローマ人への手紙・七・二四、二五)と言いうる感謝に満たされています。(本文末尾より)
5「誰のための援助?」 村井吉敬著 甲斐田万智子著 岩波書店 2時間47分
内容:マルコス政権の突然の崩壊が、はしなくも白日の下にさらした日本の"援助疑惑"。年間1兆円もの金は、誰によって、どう決められるのか、飢えと貧困に苦しむ人々に本当に役立つのか複雑な援助のしくみと問題点を解説する。
6「治療論からみた退行 基底欠損の精神分析」 マイクル・バリント著 中井久夫訳 金剛出版 14時間8分
内容:本書は、力動的立場をとると否とを問わず、「境界例」をはじめ困難な精神科臨床にたずさわる人々に欠くことのできない実践的英知と心構えを示すものである。
7「通貨の死滅する日」 ダグラス・ケーシー著 日下公人訳 講談社 12時間59分
内容:「このごろは、何かがおかしい?と疑問を持ちつづけ、そしてその理由を知りたい方々に、この本を捧げます。」という著者のことばがあり、訳者による「レーガンはケインズを越えられるか」「本書における金融証券用語の解説」がついた1980年発行の経済書。
8「デカブリストの妻 ロシアの婦人」 ネクラーソフ作 谷耕平訳 岩波書店 3時間4分
内容:人民大衆を抑圧しようとする支配階級の横暴に対して、心の底からの憤りを覚え、社会的不正を正そうとして捕えられた解放のための犠牲者に対して、共感と同情を持つ人びとは、19世紀、ツァーの圧政に抵抗し、流刑に処せられたデカブリストの大きな誇りと、その妻たちの愛情の高さ、美しさ、純粋さに熱い涙をそそぐであろう。
9「哲学入門」 リチャード・テイラー著 吉田夏彦訳 培風館 8時間9分
内容:哲学の中でも、形而上学の論理によってものごとを理解する分野の入門書である。丁寧に考え方を説明していて訳も読みやすい。
10「哲学の謎」 野矢茂樹著 講談社 4時間20分
内容:時は流れているだろうか。私が見ている木は本当にそこにあるか?他者、意味、行為、自由など根本問題を問いなおす対話篇。
11「天皇の神社『靖国』」 西川重則著 梨の木舎 10時間32分
内容:教科書に書かれなかった戦争シリーズのPART5に当たる。5章に「忘れていませんか?アジアのこと」、巻末に資料1から6と参考文献と索引がある丁寧なつくりとなっている。
12「ドイツ統一問題について」 ギュンター・グラス著 高本研一訳 中央公論社 8時間6分
内容:統一ドイツは歴史的必然か。1990年当時の代表的知性である作家グラスが「壁崩壊」の後に来るものを警告している。
13「透視と念写」 福来友吉著 国府(岐阜県)福来出版 12時間1分
内容:1910年、福来友吉博士は心が写真用乾板に感光することを発見したが、学界はきちんと実験もせずに反対した。福来博士は本書を発表し、むらがる反対学者に血を吐く如く真理を絶叫したが、東大を追放された。世界震憾の書!御船千鶴子、長尾郁子、高橋貞子の透視・念写実験について書かれている。心に関する科学の原点がここにあり、あらゆる学問に影響を与えるものである。
14「年上の女」 ジョン・ブレイン著 福田恒存訳 河出書房新社 12時間48分
内容:一青年の野望と愛と成功への情熱を描く怒れる若者達の第一作。1959年刊の現代版「赤と黒」。
15「どの子もすばらしく育つみちすじ 」 河添邦俊著 ささら書房 7時間19分
内容:人間を愛し、子育てを大切にする「向かい合いの子育て(保育)」を、子供の育ちにあわせながら、日常具体化するための、子育ての「科学と実践の統一」の実際的指針としての書。
16「トロツキーとゴルバチョフ」 上島武[ほか]著 窓社 10時間47分
内容:1987年刊の本。裏表紙にゴルバチョフの言葉として「歴史や文学に忘れられた名前や空白があってはならない。」トロツキーの言葉として「人生は美しい。未来の世代をして、人生から一切の悪と、抑圧と暴力を一掃させ、心ゆくまで人生を楽しませよ。」とある。
17「ナチズムと『ユダヤ人問題』」 大野英二著 リブロポート 18時間6分
内容:1988年刊。巻頭のはじめにを引用する。ワルシャワの廃墟で1944年3月7日に妻子と共に処刑されたポーランドの社会史家リンゲルブルグは、ゴムで密封したミルク缶のうちに遺した「ワルシャワ・ゲットー覚書」1940年1月から1942年6月のなかに「崩壊期というものは、それまで隠蔽されていた諸悪を巨大なサーチライトのように照らしだすという長所がある」と記した。
18「日本社会と天皇制」 網野善彦著 岩波書店 1時間56分
内容:元号という形で時間軸が変るのは、近代国家の中で日本だけである。歴史をさかのぼると、地域や時代によって、天皇との関わりは必ずしも等質的でない。南北朝に焦点を合せ、日本社会と天皇制の関わりをわかりやすく説く。
19「日本の歴史 00『日本』とは何か」 講談社 16時間28分
内容:20世紀の後半、何種類かの「日本の歴史」シリーズが出ました。講談社版の00巻は網野善彦氏が取り組んだ課題の集大成。国名「日本」はいつ決まったのか。日本は島国で、百姓はみな農民だったのか。これまでの国家像・国民像を検証し直し、東アジアに開かれた列島の多様性を描き切った「新しい日本像」。この国のカタチを描ききり読書界に反響を呼んだ力作。
20「日本の四季 風のたより 雲のふみ」 倉嶋厚著 朝日出版社 4時間57分
内容:気象庁の予報官、防災気象官として30年余り日本の空、世界の空を眺めてきた著者が、折りに触れて記した季節についてのエッセイ集。「空をながめ、天気図を描き、大雨警報などを出す仕事をしていると、季節の移り変わりを、人一倍、気にするようになる。」(まえがきより)
3 デイジー図書(当館作製分5点)
1「評伝島成郎 ブントから沖縄へ、心病む人びとのなかへ」 佐藤幹夫著 筑摩書房 13時間46分
内容:60年安保を主導したブント書記長の、もうひとつの闘い。それは沖縄の精神医療の現場だった。霧に閉ざされていた島成郎の後半生を、圧倒的な取材をもとに描いた評伝。
2「チャイナ蜜柑の秘密」 エラリー・クイーン著 越前敏弥訳 青木創訳 KADOKAWA 11時間49分
内容:NYのホテル22階で、火搔き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。男の正体は誰もわからない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった...。国名シリーズ第8弾。
3「人工知能に哲学を教えたら」 岡本裕一朗著 SBクリエイティブ 7時間35分
内容:人工知能にとって「認知」とは何か。人工知能はアートを理解できるか。人工知能にとって幸福とは何か。ロボットは仕事を奪うか。人工知能は人類を滅ぼすか...。哲学的な観点から人工知能を考える。
4「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは噓をつく」 かげはら史帆著 柏書房 9時間3分
内容:ベートーヴェンの晩年に、音楽活動や日常生活の補佐役をつとめていたシンドラー。彼はなぜ罪を犯し、どうやってそれを隠し通したのか。音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の全貌に迫る歴史ノンフィクション。
5「海賊の日本史」 山内譲著 講談社 8時間27分
内容:藤原純友、松浦党、倭寇、村上一族...。歴史上の著名な海賊勢力の実像や、彼らが果たした役割などについて解説。また、古代から中世に至る海賊の時代全体を振り返り、海賊像の変化や、海賊が日本の社会に残したものを考える。
4 定期刊行物の貸出について
当館では雑誌の定期貸出も行っています。現在、貸出している雑誌を紹介しますので、ご希望がありましたら、ご連絡ください。
1 日経パソコン 日本ライトハウス
2 文芸春秋 JBS日本福祉放送
3 福祉労働 読売ボランティアセンター
4 歴史街道 大田区声の図書室
5 週刊朝日 千葉県点字図書館
6 週刊現代 神奈川県ライトセンター
7 週刊新潮 日本ライトハウス情報文化センター
8 週刊読書人 神奈川県ライトセンター
9 週刊文春 秋田県点字図書館
10 週刊ポスト 福井県視覚障害者福祉協会
11 月刊PHP PHP研究所
12 日経サイエンス マリア文庫
13 月刊中央公論 読売ボランティアセンター
14 多摩のあゆみ 東京都立多摩図書館
15 毎日新聞コラム(抜粋) 東京都立多摩図書館
16 ラジオ深夜便 読売ボランティアセンター
17 明日の友 読売ボランティアセンター
18 NHKきょうの健康 読売ボランティアセンター
5 令和元年9月から11月までの休館日のご案内
9月:5日(木)・20日(金)
10月:3日(木)・18日(金)
11月:7日(木)・15日(金)
以上で、ブックニュース通巻48号を終わります。