ブックニュース 第49号
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ブックニュ-ス 通巻49号
発行 令和元年12月5日
東京都立多摩図書館 電話042-359-4104
新着図書を紹介します。
令和元年10月までに整理した当館所蔵のデイジー図書(テープからのデイジー化を含む)です。
記載内容は、書名、著者名、出版社、収録時間、内容紹介の順です。
1 デイジー図書(購入分9点)
1「おもかげ」浅田次郎著 毎日新聞出版 11時間51分
内容:竹脇は定年退職最後の日の送別会の帰りに倒れ、集中治療室に運ばれる。眠り続ける中、夢か現かいろいろな人が現れ、いろいろな場所に行く。その行動の中で、今までの生きざまが明かされる。
2「i(あい)」西加奈子著 ポプラ社 8時間16分
内容:アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてシリアからやってきたワイルド曽田アイ。優しい両親のもと、豊かで安全に暮らしている。恵まれた自身の環境を思うたび、アイは苦しさを感じる。祖国の内戦、結婚・妊娠など様々な経験の中で、自身の存在を問いかける物語。
3「似非遍路」澤田ふじ子著 徳間書店 10時間29分
内容:わけあって武士を捨て、高瀬川界隈で評判の居酒屋「尾張屋」の主となった宗因は、かつての朋輩を訪ねて淀に出かけた。その帰途見かけた田圃を耕す初老の男が、四国遍路に出かけたはずの塩問屋播磨屋の主であることに気づき問いただすことに。播磨屋が語り始めた予想外のいきさつは......。高瀬川に集う市井の人々の哀歓と人生の機微を描いて深い感動を呼ぶ。
4「不時着する流星たち」小川洋子著 KADOKAWA 8時間17分
内容:盲目の祖父は、家中を歩いて考 えつく限りの点と点を結び、その間の距離を測っては僕に記録させた。足音と歩数のつぶやきが一つに溶け合い、音楽のようになって耳に届いてくる。それはどこか果てしもない遠くから響いてくるかのようなひたむきな響きがあった。グレン・グールドにインスパイアされた短篇をはじめ、 パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、ローベルト・ヴァルザー等、かつて確かにこの世にあった人や事に端を発し、 その記憶、手触り、痕跡を珠玉の物語に結晶化させた全十篇。『本の旅人』連載を単行本化。
5「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一著 中央公論新社 10時間33分
内容:室町幕府はなぜ自壊したのか。室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。
6「日本婦道記」山本周五郎著 新潮社 9時間7分
内容:妻が死んだ。久方ぶりにその手を握り、はっとする。酷く荒れていた。金銭で困らせたことはなく、優雅な生活を送っているとばかり思っていたのに、その手は正に働く女の手であった(「松の花」)。厳しい武家社会の中で家族のために生き抜いた女性たちの、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさや哀しさが溢れる三十一の名編。
7「遥かなる城沼」安住洋子著 小学館 9時間32分
内容:惣一郎の成長とともに、周りではさまざまな出来事が起きる。友の離反、父の病、筆頭家老の殺害、館林から浜田への国替え。歳月を経ても、思い出すのは故郷・城沼の風景だった。風が渡り煌めく湖面、咲き誇る躑躅。そして昔の友から悲痛な叫びをあげる。
8「冥途のお客 夢か現か、現か夢か」佐藤愛子著 青志社 4時間31分
内容:いまや「この世よりもあの世の友達のほうが多くなった」佐藤愛子さんの、怖くて切ない霊との交遊録。死は終わりではないからこそ、どう生きたらいいか考える1冊。
9「秘本三国志 6」陳舜臣著 中央公論新社 8時間36分
内容:曹操、関羽、張飛、劉備...。英雄豪傑たちが次々と世を去り、四百年続いた漢王朝にかわって魏・蜀・呉の三国鼎立の時代を迎える。そして、天下三分を策し、劉備亡き後の蜀を背負った智将・諸葛孔明も、仲秋の五丈原で陣没する。卓抜な歴史観にもとづく陳舜臣版『三国志』、ここに完結。
2 デイジー図書(テープからデイジー化した分 23点)
1「人間らしい死をもとめて ホスピス・「安楽死」・在宅死」 生井久美子著 岩波書店 8時間17分
内容:人間らしく生きられない社会で、人間らしく死ぬことは難しい。医療・介護問題に長年とりくんできた新聞記者が、納得のゆく死に方とはなにかを知るために、英国とドイツのホスピス、デンマークの在宅死制度、オランダの「安楽死」の実態をつぶさに取材した、老人大量死の21世紀を迎える現代日本人必読のレポート。
2「農薬シンドローム ボパールで何が起ったか」 デビッド・ウィヤー著 三一書房 9時間45分
内容:1984年にインドのマディヤ・プラデーシュ州ボパールで発生したボパール化学工場からのガス漏れ事故は、世界最悪の産業災害とされる。本書は農薬製造プラントで発生した事故の1987年の時点での資料である。
3「野ざらし紀行 日本古典文学大系46」松尾芭蕉著 岩波書店 2時間13分
内容:江戸時代中期の俳諧師松尾芭蕉の紀行文。貞享元年(1684年)秋の8月から翌年4月にかけて、芭蕉が門人の千里とともに出身地でもある伊賀上野への旅を記した俳諧紀行文。「野ざらし」は、旅立ちに際して詠んだ一句「野ざらしを心に風のしむ身かな」に由来する。
4「破壊される熱帯林 森を追われる住民たち」地域の環境と開発を考える会著 岩波書店 2時間15分
内容:地球環境問題が注目されるようになった1988年、今から30年前の資料である。
5「非戦のうた」高崎隆治著 日本評論社 5時間38分
内容:戦争をテーマに詠まれた歌を、著者である高崎隆治がまとめて解説を付けたもの。全体が五章に分けられており、戦前・戦中・戦後の歌が時系列に沿って集約されている。この本を通して、高崎は「戦争とは何か」を伝え、また「戦争」と人間のかかわりを問い直そうとしている。
6「ひとりで暮らして、気楽に老いる 夫のいない自由な生き方」吉沢久子著 講談社 3時間50分
内容:老いは誰にも来るもの。ひとりになって14年。女ひとりで身勝手に暮らす快さを自らの体験から語り、多少は見栄もはって、老いても元気に楽しく生きる知恵を綴る。朝日新聞に連載したものを中心にまとめた。
7「ブラック・アンド・ゴールド 国際ビジネスを揺るがす南アフリカ」アンソニー・サンプソン著 仙名紀訳 早川書房 20時間51分
内容:黒人は経済を握るか?人種差別を続ける南ア共和国からアメリカ企業が一斉撤退した。欧米は南ア白人政府を見捨て、黒人側に乗り換えたのか?日本のとるべき道は?1987年刊。「Black and gold」の翻訳
8「プラトーン」デイル・A・ダイ著 井上一夫訳 二見書房 8時間38分
内容:1987年に公開したオリバー・ストーン監督の同名映画のシナリオをもとに、映画の製作監督をつとめた元海兵隊大佐デイル・A・ダイが執筆した一冊。舞台はベトナム戦争、実在したベトナム派遣軍の葛藤、救いのない地獄のような戦場、それでも懸命に生きる様子がリアルに描かれる。「戦争の真実」を知るための一助となる。
9「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ヴェーバー著 大塚久雄訳 岩波書店 18時間36分
内容:1920年、マックス・ウェーバーの主著。西欧キリスト教世界と資本主義の関係を分析し、精神的な結びつきを明らかにした。
10「文明の対話」モハンマド・ハタミ著 平野次郎訳 共同通信社 6時間47分
内容: 衝突から対話へ。イラン大統領から新ミレニアムへのメッセージ。現代イランを理解するための必携書。
11「平和のハトとリヴァイアサン 聖書的象徴と現代政治」 宮田光雄著 岩波書店 13時間20分
内容:権力国家の象徴である怪獣リヴァイアサンと平和の使者ハト、いずれも聖書に起源を求めることのできるシンボルである。人類史における権力をめぐる闘争をこの象徴のもとに読み直し、平和への祈りの有効性を説く。
12「北槎聞略」桂川甫周著 雄松堂出版 22時間
内容:天明2年(1782)、江戸への航海中に遭難、漂流の後ロシアに渡り、寛政4年(1792)に帰国した伊勢国の船頭大黒屋光大夫等の体験を、蘭学者桂川甫周が幕府の命を受けて聴取したロシア・シベリアの地誌・見聞録。
13「マリリン」グロリア・スタイネム著 ジョージ・バリス写真 道下匡子訳 草思社 10時間29分
内容:死の1ヵ月前に撮られた哀切な写真、自らを語った生の言葉......スター女優の中の孤独と愛への渇望を浮き彫りにし、女性の生き方を問い直した新しいモンロー伝。
14「まず、戦略思考を変えよ 戦略マネジャー8つの心得」田坂広志著 ダイヤモンド社 4時間46分
内容:事業戦略を考えるときに振り返りたい心得。 目次の一部を紹介すると、「抜去り」の戦略思考を捨て「先回り」の戦略思考を身に付けよ、「市場に働く重力場」を見定め「その先の展開」を読め、等
15「見えない雲」グードルン・パウゼヴァング著 高田ゆみ子訳 小学館 6時間54分
内容:あるドイツの原子力発電所で爆発事故が起き、町はパニックに陥った。学校に未だかつて聞いたことのない警報が鳴り響く。十四歳のヤンナ・ベルタは、弟とともに右往左往の避難を開始し、その間にも汚染された空気が迫ってくる。はたして彼女は家族と無事に会えるのか...。死傷者数万人ともいわれた世界の原発史上最悪の事態となった旧ソ連・チェルノブイリ爆発事故という現実から生み出した物語。
16「未知の次元」カルロス・カスタネダ著 名谷一郎訳 講談社 14時間53分
内容:若き人類学者カスタネダは幻覚植物の秘密を探るうちに北メキシコのヤキ・インディアンの呪術師ドン・ファンに出会い、現代文明とは別次元の〈非日常的現実〉についての教えに触れた。彼は文明人としての誇りを捨てて呪術師の弟子となる。
17「夢酔独言他」勝小吉著 平凡社 6時間35分
内容:勝海舟の父、勝小吉の自伝。江戸有数の剣客にして、放蕩の不良旗本。浅草・吉原の顔役、刀剣ブローカーでもあった。身持ちの悪さに父親により三年余り座敷牢に入れられ、その間に生まれたのが麟太郎(海舟)。四二歳、天保の改革のときに不行跡から隠居謹慎となり、夢酔と称し、自己の来し方を子孫への戒めとして著したのが本書。
18「幽霊」 ヘンリック・イプセン著 岩波書店 4時間20分
内容:愛のない結婚を否定しつつも、因襲的な観念に縛られて放縦な夫のもとに留まり、家名を守るため偽善に終始してきたアルヴィング夫人。夫の偽りの名誉を讃える記念式典を前に、可愛い一人息子のオスヴァルも帰ってくるが、因襲の幽霊がふたたび夫人の前にあらわれる。ギリシャ悲劇に比せられるべきイプセンの傑作。
19「ユダヤ人とパレスチナ人」松本仁一著 ジャセップ 6時間
内容:朝日新聞で海外特派員を経験し、現在はフリージャーナリストとなっている著者による、1973年、中東における対立を纏めた一冊。
20「ユダヤの世界支配戦略 見えざる世界政府の脅威」山蔭基央著 マネジメント社 11時間9分
内容:昭和も終わりの1985年、見えざる世界政府の脅威とは何か。
21「リオリエント アジア時代のグローバル・エコノミー」アンドレ・グンダー・フランク著 山下範久訳 二見書房 35時間52分
内容:ウォーラーステイン「近代世界システム」の西洋中心主義を徹底批判し、地球全体を覆う単一の世界システムの存在を提唱。世界史が同時代的に共有した「近世」像と、そこに展開された世界経済のダイナミズムを明らかにし、全世界の歴史界で大反響を呼んだ画期的な作品
22「若者が若者を変える 非行少年の相互教育」 ハリー・H.ヴォーラス著 ラリー・K.ブレントロ著 菊池正彦訳 東京創元社 12時間58分
内容:問題に巻き込まれている生徒や少年達、そしてこれらの生徒に悩まされ振り回されている学校、教護院や少年院等、施設処遇の場、これらの若者と教育・処遇の場全体とを変化させてしまう特定の体系的なやり方、これがPPC。仲間の醸し出す影響力を建設的に用いる仕組を構築しつつ、人を助け・思いやるという最も大事な価値に触れ、その体現を通して、自らの大切さに目覚め、自らが変わりつつ人をも変えていくという「建設的仲間文化」と呼ばれるものである。
23「私の越えて来た道 こころの手足CDブック」中村久子著 1時間32分
内容:人生に絶望のないことを身をもって示し、多くの人に生きる勇気を与えた中村久子女史の生前の公演テープをCD化。そこに語られる壮絶な生涯と凛とした声が新たな感動を呼ぶ。
3 デイジー図書(当館作製分4点)
1「多摩のあゆみ 172号 2018年11月号」たましん歴史・美術館歴史資料室編 6時間44分
内容:特集 武蔵武士団の盛衰
2「多摩のあゆみ 173号 2019年2月号」たましん歴史・美術館歴史資料室編 7時間19分
内容:特集 多摩の団地
3「アクティブ・ホープ」 ジョアンナ・メイシー著 クリス・ジョンストン著 三木直子訳 春秋社 11時間19分
内容:長年、ジョアンナ・メイシーが実践してきた「つながりを取り戻すワーク」の理論的枠組みと、その実践法を提示したもの。
4「滅びざる大河」西村寿行著 双葉社 8時間31分
内容:一本の川にかかる「かずら橋」を境に、敵・味方でいがみ合う町と村があった。西村寿行が人の心のバイオレンスを描く、話題の長編サスペンス。
4 定期刊行物の貸出について
当館では雑誌の定期貸出も行っています。 現在、貸出している雑誌を紹介しますので、ご希望がありましたら、ご連絡ください。
1 日経パソコン 日本ライトハウス
2 文芸春秋 JBS日本福祉放送
3 福祉労働 読売ボランティアセンター
4 歴史街道 大田区声の図書室
5 週刊朝日 千葉県点字図書館
6 週刊現代 神奈川県ライトセンター
7 週刊新潮 日本ライトハウス情報文化センター
8 週刊読書人 神奈川県ライトセンター
9 週刊文春 秋田県点字図書館
10 週刊ポスト 福井県視覚障害者福祉協会情報提供センター
11 月刊PHP 株式会社PHP研究所社会活動部
12 日経サイエンス マリア文庫
13 月刊中央公論 読売ボランティアセンター
14 多摩のあゆみ 東京都立多摩図書館
15 毎日新聞コラム(抜粋) 東京都立多摩図書館
16 ラジオ深夜便 読売ボランティアセンター
17 明日の友 読売ボランティアセンター
18 NHKきょうの健康 読売ボランティアセンター
5 令和元年12月から令和2年2月までの休館日のご案内
12月5日木曜日・20日金曜日
年末年始 令和元年12月29日日曜日から令和2年1月3日金曜日まで
1月9日木曜日・17日金曜日
2月6日木曜日・21日金曜日