名所江戸百景 日暮里諏訪の台(とうとめいしょ にっぽりすわのだい)
歌川広重(うたがわひろしげ)(初代)画 安政3年(1856)刊 東京誌料 0521-C39

 荒川区西日暮里にある諏訪神社の境内から崖下の田んぼ、そして遥か遠くの筑波山を描いたものです。諏訪の台とは諏訪神社あたりの高台のことで、3月には八重桜の名所として花見客で溢れかえり、厄よけなどの願いを掛けて、素焼きや日干しの土器の杯や皿を投げる「土器(かわらけ)投げ」に興じる人々もいたそうです。


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