名所江戸百景 八景坂鎧掛松(えどじまんさんじゅうろっきょう はっけいざかよろいのかけまつ)
歌川広重(うたがわひろしげ)(初代)画 安政3年(1856)刊 東京誌料 0511-C19

 現在の池上通り、大田区山王あたりの坂道を八景坂と呼んでいました。ここから「笠島夜雨、鮫洲晴嵐、大森暮雪、羽田帰帆、六郷夕照、大井落雁、袖浦秋月、池上晩鐘」という8つの美しい風景が見えることから、八景坂と呼ばれるようになったといわれています。
「鎧掛松」とは源義家が奥州平定に立ち寄った際に鎧をかけたと伝えられる、坂の上にあった松のことです。


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