名所江戸百景 筋違内八ッ小路(めいしょえどひゃっけい すじかいうちやつこうじ)
歌川広重(うたがわひろしげ)(初代)画 安政4年(1857)刊 東京誌料 0411-C57

 筋違(すじかい)という名前は、江戸城から上野の寛永寺に続く御成道と、日本橋を起点として本郷方面へと続く中山道が交差する場所であったことに由来しているそうです。この2つの筋を含む計8つの道が変則的に交差することから、八ッ小路(八辻ヶ原とも)ともいわれていますが、実際には10以上の道が交差していました。 このあたりは武家地と町人地の境界でもあるため、火事の際に延焼を防ぐ火除地(ひよけち)としての広場がありました。


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