『江戸名所図会 4巻』より「[小金井橋(こがねいばし)]」
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊 加賀文庫 加256
小金井橋は玉川上水に架けられた橋です。近くに武蔵七井の一つ・名水黄金井があったことからその名前がつけられたといわれます。18世紀の終わりには小金井は桜の名所となり、多くの人々がやって来るようになりました。木橋では損傷が激しく架け替えも頻繁になるため、その費用調達に苦心した住民たちは、安政3年(1856)に資金を持ち寄って念願の石橋を建造しました。