『江戸名所図会 3巻』より「深大寺(じんだいじ)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊 加賀文庫 加256

 深大寺(じんだいじ)は天平5年(733)に創建された古い歴史を持つ寺院です。江戸時代、深大寺の名を広めたのが明和2年(1765)と文化13年(1816)に両国の回向院で行われた出開帳です。江戸市中の人々が深大寺の元三大師(がんさんだいし)像の巨大さに驚愕したと言われています。
毎月3日、18日、とくに正月・5月・9月の18日には護摩祈願が行われていたため近郷の参詣客が集まり、門前には市が立つほどでした。


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