『江戸名所図会 2巻』より「大森和中散(おおもりわちゅうさん)」
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫 加256
江戸時代、大森にはめまいや風邪などに効能があるとされる「和中散」という粉薬を売っている店が東海道沿いに3軒、軒を連ねていました。近江国に本家がありましたが、大森の和中散は「世に大森和中散と呼ぶ、頗(すこぶる)著名なり」と、特に有名でした。