『江戸名所図会 5巻』より「聖堂(せいどう)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊 加賀文庫 加256

 神田川を前景にした湯島の聖堂全景です。上野忍岡(しのぶがおか)の林羅山(はやしらざん)の家塾であったものを、元禄3年(1690)に湯島に移転させて聖堂と称しました。寛政時代に幕府の直轄学校として開設され、漢文の素読吟味が行われた昌平坂学問所は左手の「此辺学問所」と書かれたあたりにありました。本書では「本邦第一の学校にして実に東都の一盛典なり」と記しています。


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