『江戸名所図会 2巻』より「新川 酒問屋(しんかわ さかどいや)」
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256-2
新川とは、現在の中央区新川一丁目のほぼ中央部を、日本橋川と並行して流れていた、亀島川(かめじまがわ)の支流の運河です。河岸(かし)には下り酒(くだりざけ)(関西で造られた上等な酒)を扱う多くの酒問屋が集まっていました。毎年11月に樽廻船(たるかいせん)で江戸に到着し、新酒の入荷は江戸の年中行事の一つでもありました。新川は昭和23年に埋め立てられています。