『江戸名所図会 1巻』より「金地院(こんちいん)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 金地院は、僧崇伝(すうでん)により元和(げんな)5年(1619)に江戸城北の丸に建立され、寛永20年(1639)この地に移転されたといわれています。この寺院の境内であった所に現在は東京タワーが立っています。創建者の崇伝は、京都南禅寺金地院(きょうとなんぜんじこんちいん)と、この金地院を兼務し、上野の寛永寺を創建した天海大僧正(てんかいだいそうじょう)とともに、江戸幕府の黒衣(こくい)の宰相(さいしょう)といわれています。


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