『江戸名所図会 2巻』より「海晏寺 紅葉見之図(かいあんじ もみじみのず)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 海晏寺(かいあんじ)は、江戸時代、江戸随一の紅葉の名所として有名でした。晩秋の頃は庭一面錦繍(きんしゅう)を晒(さら)したようで、ここを訪れて紅葉の美しさに酔わない人はいなかった、ということです。海?寺の本尊(ほんぞん)は、品川沖でかかったサメの腹から出た観音像と伝えられ、品川区「鮫洲(さめず)」の地名の由来となっています。


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