『江戸名所図会 6巻』より「新吉原仲之町八朔図(しんよしわらなかのちょうはっさくのず)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 江戸随一の花街(はなまち)であった吉原は、元和3年(1617)に、それまで市中数か所に散在していた遊女屋を集めて、日本橋人形町附近に遊郭(ゆうかく)を作ったのが始まりと言われています。明暦(めいれき)大火後の明暦3年(1657)8月に、現在の台東区千束に移転しました。吉原の遊女たちは、徳川家康の江戸入城を祝う八朔(はっさく)(8月1日)の祝儀の日には、白無垢(むく)の着物を着て祝ったといわれています。


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