『江戸名所図会 1巻』より「駿河町三井呉服店(するがちょうみついごふくだな)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 三井呉服店とは江戸の代表的呉服商、三井越後屋、現在の三越百貨店のことです。創始者の三井高利は、延宝元年(1673)、日本橋の本町に呉服店を開き、天和3年(1683)に,駿河町に移転して、「現金懸値なし」の新商法で急速に発展しました。今の中央区日本橋室町1~2丁目付近にあたり、現在は道を挟んで右に三井信託銀行、左に三越百貨店があります。


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