『江戸名所図会 1巻』より「中橋(なかばし)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 中橋は日本橋と京橋との中間にあった堀割に架かっていた橋で、江戸歌舞伎の始祖、中村勘三郎(1597?-1658)が江戸で初めて芝居小屋を掛けた場所です。安永3年(1774)にはすでに埋め立てられ、中橋広小路という町になりました。盛り場として栄え、諸国の芸人がここを稼ぎ場として集まりました。現在の八重洲通りと中央通りが交差するあたりです。


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