『江戸名所図会 4巻』より「角筈村 熊野十二所権現社(つのはずむらくまのじゅうにしょごんげんのやしろ)」
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256
新宿区西新宿二丁目にある十二所権現社は、応永年間(1394-1428)に、紀州熊野から、落ちぶれてこの地に流れ着いた鈴木九郎某によって建立されたのが始まりと伝えられています。熊野三山の12所の権現をすべて祀っていました。江戸時代、付近には茶店や料亭が建ち並び、江戸近郊の景勝地となりました。