『江戸名所図会 4巻』より「井頭池 弁才天社(いのかしらのいけべんざいてんのやしろ)」
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256
井の頭池は、江戸時代に敷設された最初の水道である神田上水の水源です。弁財天は、天慶年間(938-946)に、源経基(?-961)が伝教大師作の弁財天女像をこの地に安置したのが始まりとされています。江戸時代には江戸っ子の信仰を集め、また、池周辺には水源涵養のため、多くの樹木が植えられていました。