『江戸名所図会 5巻』より「錦袋円(きんたいえん)
斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5~7年(1834~1836)刊 加賀文庫256

 上野池之端仲町で、万病に効くといわれた「錦袋円」を売る、勧学屋の店先が描かれています。延宝3年(1675)に、僧侶の勧学坊了翁(1630-1707)が開き、売上金は、一切経の購入、文庫経営にあてられました。「錦袋円」は毒消しと気付けの薬として評判がよく、江戸土産としても人気がありました。


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