御本丸御白書院地絵図(ごほんまるおしろしょいんじえず)(重要文化財「江戸城造営関係資料」)
大棟梁甲良若狭(だいとうりょうこうらわかさ)控 [万延度] 東京誌料 6164-7
白書院の平面図です。白書院は、上段・下段・帝鑑之間(ていかんのま)・連歌之間(れんがのま)・納戸構(なんどがまえ)の5つの部屋で構成され、入側(いりがわ)を含めると広さは300畳近くありました。
上段は、謁見の際の将軍が座る場所であり、下段は勅使饗応(ちょくしきょうおう)や武術の上覧などに使用されました。帝鑑之間と連歌之間は、大名や旗本たちの殿席となっていました。図の中央にある納戸構は、将軍の上段への入り口や側衆(そばしゅう)が控える場として使用されるとともに、御礼衆(おんれいしゅう)(大名並の待遇の旗本)の礼席などにも使用されました。