江戸土産之内 絵さうし見世(えどみやげのうち えぞうしみせ)
落合芳幾(おちあいよしいく)画 文久元年(1861)刊 東京誌料 883-C9

 浅草蔵前にあった絵草紙店「森本(もりもと)」(円泰堂(えんたいどう)森本順三郎(もりもとじゅんざぶろう))の店先です。絵草紙店では、浮世絵や絵入り本などの娯楽的な作品が出版・販売されていました。


 「茂り本(もりもと)」と染め抜かれたのれんが下がり、上から役者絵が吊るされ、壁には「しらぬひ譚」「四谷雑談」「池園物語」「いろは文庫」といった当時売られていた草双紙の看板がぶら下げられています。のれんの真下に吊られた列は、高い位置にあり、店の最も前面に位置するため、ここに並べられた役者絵は一番目立つ扱いでした。
多くの人が訪れる浅草や四日市、東海道の往還口である芝神明前などに絵草紙店が多く、江戸から郷里へ帰る人々は、土産品として浮世絵を買い求めました。

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