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視覚障害者サービス情報

2026年10月26日更新

日頃、当館をご利用いただきありがとうございます。「視覚障害者サービス情報 第84号」をお届けします。この「視覚障害者サービス情報」に関するお問合せの他、貸出のリクエストなどもお気軽にお寄せください。

* この冊子は年3回発行です。録音版、点字版、拡大文字版、データ版を用意しています。
* 各図書紹介の情報は、書名、副書名、著者名、出版社名、出版年、所要時間、ジャンル、内容紹介の順に記します。

問合せ先

東京都立中央図書館 視覚障害者サービス室
住所 〒106-8575 東京都港区南麻布5-7-13
電話 03-3442-8451 内線3111
メールアドレス shisyo1(at)library.metro.tokyo.jp (※(at)は@に読み替えてください)
都立図書館ホームページ https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/

本号の内容

1 令和8年度休館日のご案内
2 視覚障害者サービス室からのお知らせ
3 当館作成新作音声デイジー図書のご紹介
4 当館作成新作テキストデイジー図書のご紹介
5 2026年本屋大賞のご紹介
6 旅行プランにお勧め! DAISY雑誌のご紹介

1 令和8年度休館日のご案内

11月5日(木)・20日(金)
12月3日(木)・18日(金)
年末年始休館 12月29日(火)〜令和9年1月3日(日)
1月7日(木)・15日(金)
2月4日(木)・19日(金)
3月4日(木)・19日(金)

2 視覚障害者サービス室からのお知らせ

都立図書館に蔵書のある図書からの音訳図書、点訳図書、またテキストデータやテキストデイジー、マルチメディアデイジーの製作リクエストをお受けしております。今年度は点訳図書のリクエストが例年よりも少ないようです。お気軽にご相談ください。

3 当館作成新作音声デイジー図書のご紹介

(1)福田恆存思想の<かたち> イロニー・演戯・言葉、浜崎 洋介 著、新曜社、2011年、21時間48分、日本文学史
内容:戦後日本を代表する文芸評論家で劇作家でもある福田恆存。シェイクスピア翻訳や演劇活動で知られる一方、時代の風潮や知識人の思考に対して鋭い批判を向け、しばしば孤立しながらも独自の言論を貫きました。単純な進歩主義にも、わかりやすい保守主義にも収まりきらない思想家としての福田恆存の思想について、政治や保守という一面だけでなく、文学、演劇、言葉の問題まで含めて読み解いた評論書です。

(2)若年性認知症の人や家族への支援のきほん 制度や就労支援のことがわかる!、沖田 裕子 著, 杉原 久仁子 著、中央法規出版、2022年、9時間17分、若年認知症
内容:65歳未満で発症する若年性認知症。病気の基礎知識だけでなく、診断後の暮らしに必要な制度や相談先などがわかりやすくまとめられています。障害福祉や介護保険の活用、ピアサポート、就労継続や離職後の支援、生活を支えるための具体的な事例など、役立つ内容が整理されているので、家族、医療や福祉の現場で関わる人にとっても実践につなげられる入門書的な1冊です。

(3)ラジオと戦争 放送人たちの「報国」、大森 淳郎 著, NHK放送文化研究所 著、NHK出版、2023年、27時間13分、ラジオ放送史
内容:アジア・太平洋戦争の戦時下、ラジオは戦争をどのように伝えたのでしょうか。当時の資料や現場の放送人たちの証言をもとに、その心理と行動を具体的に追いながら、ラジオが国策と結びついていく過程が描かれています。放送人たちが圧力を受けながら、また自ら進んで言葉や演出を工夫しながらニュースや実況などで戦意高揚に加わっていく事実についても書かれており、戦時下ラジオの葛藤と責任に真正面から向き合った1冊です。

(4)顔に取り憑かれた脳、中野 珠実 著、講談社、講談社現代新書 2731、2023年、13時間18分、脳 ・認識
内容:ネット上で加工された顔があふれる時代に、なぜ人は「理想の顔」に強く引きつけられるのかを出発点に、顔を認識する脳の仕組み、自分の顔へのこだわり、顔が自己と他者をつなぐ役割、そしてAIや未来社会での顔のあり方までをたどっていきます。
私たちが何気なく見ている「顔」に、脳がどれほど深く、そして複雑に反応しているのかを解き明かす1冊です。

(5)生活保護行政運用・判例・裁決データ集 資産・各扶助・収入認定を中心に、吉永 純 編著、明石書店、2024年、19時間56分、公的扶助
内容:生活保護の実務で争点になりやすいテーマを、行政運用、判例、裁決の3つの視点から整理したデータ集です。特に資産の扱い、各扶助の運用、収入認定やその除外に重点が置かれています。資産保有や活用の考え方、生活扶助や住宅扶助など各扶助の仕組み、収入として扱う範囲など、生活保護の14の領域について、条文の解説だけでなく、32の判例とのべ347の裁決の分析から実際にどう判断されたのかを学ぶことができる1冊です。

(6)大航海時代の日本人奴隷 増補新版 アジア・新大陸・ヨーロッパ、ルシオ・デ・ソウザ 著, 岡 美穂子 著、中央公論新社、中公選書 116、2021年、8時間48分、世界史
内容:戦国時代、日本人が海外で奴隷として扱われた時代がありました。日本人はどのように連れ出され、ポルトガル人の海上ネットワークを通じてアジア、新大陸、ヨーロッパへと移送されたのでしょうか。日本人奴隷がマカオ、マニラ、新大陸、ヨーロッパへと広がっていたその知られざる歴史の実態に迫ります。増補新版では、朝鮮人捕虜、イエズス会の対応、アフリカ人奴隷にも触れ、当時の奴隷制の歴史を広く読み解く1冊です。

(7)行政法評論、宇賀 克也 著、有斐閣、2015年、6時間58分、行政法
内容:行政法上の重要テーマや課題を多角的に論じた評論集です。薬害と情報、精神的損失の補償、パブリック・コメント、政策評価、ロードプライシング、戦略的環境アセスメント、行政手続のオンライン化、情報公開、個人情報保護、公文書管理、番号制度、ビッグデータと消費者保護など、幅広い論点が収録されています。行政法を社会の具体的な問題と結びつけながら学ぶことのできる1冊です。

(8)舟 北方領土で起きた日本人とロシア人の物語、マイケル・ヤング 著, 樫本 真奈美 編・訳、皓星社、2024年、11時間29分、小説<
内容:終戦直後の、日本人の引き揚げが決まった歯舞群島の志発島で起きた実話をもとにした表題作が収録されています。箱舟に乗って流されるロシア人の子どもたちの救出に協力した日本人の話を軸に、当時の日本人とロシア人の交流や共生が描かれています。元島民たちとその子孫のインタビューも収録されており、北方領土問題を歴史や外交だけでなく、生活者の記憶として考える1冊です。

(9)医療ソーシャルワークの解決技法 令和元年度、東京都福祉保健局医療政策部医療人材課 編、2020年、東京都福祉保健局医療政策部、10時間12分、医療ソーシャルワーク
内容:都が医療従事者の資質の向上を図ることを目的として毎年行っている講習会の報告書です。事例に対する検討内容、指導者からの助言、参加者自身が学習した成果がまとめられており、医療相談の現場、患者、家族を取り巻く現状などが伝わります。令和元年度は、支援を直接扱う技法だけでなく、医療ソーシャルワーカーが自らの支援を振り返り、よりよい実践につなげるためのスーパービジョンに焦点を当てた内容となっています。

4 当館作成新作テキストデイジー図書のご紹介

※掲載のテキストデイジー図書6タイトルは、テキストデータによる貸出も可能です。

(1)医療と福音、赤星進 著、聖文舎、1968年、キリスト教社会
内容:本書は、医療の現場とキリスト教信仰の結びつきについて書かれています。病や苦しみを前にしたときの治療としての医療、患者の心、希望や救いを伝える福音を通して、医療の現場を信仰の視点から見つめ、人を支えるとは何かを考えさせてくれる1冊です。

(2)アジアの未来を描き直す インドからの発言、アシシュ・ナンディ 、藤原 帰一 著、弦書房、FUKUOKA Uブックレット 25、2024年、社会・文化
内容:インドの思想家アシシュ・ナンディと国際政治学者の藤原帰一による対話集です。
30の公用語、1200の言語、約7万のカースト、3億3千万以上の神や女神が存在するインド。急成長する大国という側面だけではなく、インド社会の複雑さ、多様性、民主主義などからアジア全体の未来像を考える一冊です。

(3)一条ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬、一条 ふみ 著、自然食通信社、1998年、民間療法
内容:身近な草や野菜に宿る昔ながらの養生や手当ての知恵が紹介された1冊です。
よもぎや大根、柿、松葉、桑・・・。暮らしの中で見かける素材を取り上げ、体調に合わせた使い方など、著者の経験をもとに、その活かし方が語られています。

(4)分娩台よ、さようなら あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい、大野 明子 著、メディカ出版、1999年、出産
内容:「本当の安全は分娩台のないところにあるのです」。自宅出産専門の産科医としてスタートした著者から、産む人たちへのメッセージです。自然なお産とは何か、出産と子育てはどうつながっているのかを見つめ直した一冊です。出産を医療だけでなく、人の暮らしや家族の始まりとして考えたい方におすすめです。

(5)Q&A戦争と平和 戦争への道をどう止め、平和をどうつくるか、志位 和夫 著、新日本出版社、2026年、外交
内容:国際情勢が不安定さを増す中で、戦争をどう防ぎ、平和をどう築くのかをQ&A形式で解説した1冊です。米国との関係、抑止力、中国との向き合い方、憲法9条など、現代日本にかかわる論点が整理されています。

(6)60年目のスペシウム光線、古谷 敏 , やく みつる , 佐々木 徹 著、小学館新書500、小学館、2025年、ウルトラマンシリーズ
内容:2026年に地上波放送60周年を迎える「ウルトラマン」。象徴的な場面であるスペシウム光線はどう生まれたかにまつわる話です。第1章では、初代ウルトラマンのスーツアクター(キャラクターの動きを演じる役割)の古谷敏さんと脚本家の金城哲夫さんとの交流を振り返り、第2章以降では、やくみつるさんと佐々木徹さんが加わり、ウルトラマンを作品として、また文化としてどう捉えるのかを深堀していきます。特撮現場の空気感やファン視点の考察が楽しめる1冊です。

5 2026年本屋大賞のご紹介

本屋大賞とは、年に1回、書店員の投票で決定する文学賞です。ジャンルを問わず新刊書の中から選ばれます。以下、順位、タイトル、著者、出版社の順に紹介します。読書の秋、本選びの参考にいかがでしょうか。

掲載のランキングの図書は、全てデイジー図書でお読みになれます。

1 「イン・ザ・メガチャーチ」 朝井リョウ 著 日経BP 日本経済新聞出版  
2 「熟柿」 佐藤正午 著 KADOKAWA  
3 「PRIZE」 村山由佳 著 文藝春秋  
4 「エピクロスの処方箋」 夏川草介 著 水鈴社  
5 「暁星」 湊かなえ 著 双葉社  
6 「殺し屋の営業術」 野宮有 著 講談社
7 「ありか」 瀬尾まいこ 著 水鈴社  
8 「探偵小石は恋しない」 森バジル 著 小学館  
9 「失われた貌」 櫻田智也著 新潮社  
10 「さよならジャバウォック」 伊坂幸太郎著 双葉社

○ 翻訳小説部門3タイトル  

1 「空、はてしない青」 メリッサ・ダ・コスタ 著 山本知子訳 講談社  
2 「ハウスメイド」 フリーダ・マクファデン 著 高橋知子 訳  
3 「ジェイムズ」 パーシヴァル・エヴェレット 著 木原善彦 訳 河出書房新社

6 旅行プランにお勧め! DAISY雑誌

当館視覚障害者サービス室の職員が読んでいるDAISY雑誌を2タイトルご紹介します。

まずは、「旅行読売」です。
1966年創刊の旅行専門の月刊誌です。
DAISY版は、神奈川ライトセンターから毎月発行されています。
2026年の10月号では、「限りなき絶景の湯 インフィニティ温泉へ」、「スイーツの町 さんぽ」、「特別付録 温泉むすめ&全国温泉マップ」などの内容が掲載されています。
温泉と風景が溶け合ったインフィニティ温泉では、日帰りで入浴できる施設などが紹介されています。スイーツの町で、都内から手軽に行けそうなのは、モンブランの町茨城県笠間市、クレープの町群馬県富岡市あたりでしょうか。
笠間稲荷神社や世界遺産富岡製糸場などと組み合わせれば、ちょっとした小旅行が楽しめそうですね。

次にご紹介するのは、「旅と鉄道」です。隔月刊偶数月にイカロス出版から発行されています。駅、車窓、沿線の街や名所などを扱う鉄道旅の情報誌なので、鉄道ファンだけではなく旅行好きな人にも楽しめる内容となっています。
DAISY版は、大阪市の早川福祉会館点字図書室製作です。
2026年10月号(通巻172号の)特集テーマは「秘境感」を求めて!です。海や山や都市近郊まで含めて、秘境らしさを感じられる鉄道旅を提案してくれます。発売が8月だったことから夏に出かけたくなる秘境感のあるスポットを幅広く取り上げています。
「ローカル線でゆく 夏の鉄道満腹旅」ではひたちなか海浜鉄道と銚子電鉄に乗って行く千葉と茨城の太平洋沿いのおすすめスポットが紹介されています。海沿いを走る列車の音を聞き、美味しい魚介類を満喫する旅に出かけてみたくなりますね。

※ご紹介したDAISY雑誌はサピエの個人会員の方であればご自身でダウンロードしていただけます。また、当館でダウンロードして貸し出しすることもできますので、お問い合わせください。

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