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視覚障害者サービス情報

2023年7月10日更新

日頃、当館をご利用いただきありがとうございます。「視覚障害者サービス情報 第74号」をお届けします。この「視覚障害者サービス情報」に関するお問合せの他、貸出のリクエストなどについてもお気軽にお寄せください。

* この冊子は年3回発行です。録音版、点字版、拡大文字版、データ版を用意しています。
* 各図書紹介の情報は、書名、副書名、著者名、出版社名、出版年、所要時間、ジャンル、内容紹介の順に記します。

問合せ先

東京都立中央図書館 視覚障害者サービス室
住所 〒106-8575 東京都港区南麻布5-7-13
電話 03-3442-8451 内線3111
メールアドレス roudoku@library.metro.tokyo.jp
都立図書館ホームページ https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/

※今年度も都立図書館に蔵書のある図書からの音訳図書、点訳図書の製作リクエストをお受けしております。お気軽にご相談ください。

本号の内容

1 令和5年度休館日(予定)のご案内
2 対面音訳サービスについてのお知らせ
3 オンラインによる音訳サービスについてのお知らせ
4 当館作成新作デイジー図書のご紹介
5 当館作成新作テキストデイジー図書のご紹介
6 当館作成新作点訳図書のご紹介
7 デイジー雑誌のご紹介 「ナンバー」
8 おすすめ情報 宝塚の観劇が更に楽しめる!
9 国立国会図書館障害者用資料検索「みなサーチ」β版のご紹介

1 令和5年度休館日(予定)のご案内

7月 6日(木)・21日(金)
8月 3日(木)・18日(金)
9月 7日(木)・15日(金)
10月 5日(木)・20日(金)
11月 2日(木)・17日(金)
12月 7日(木)・15日(金)

年末年始 令和5年12月29日(金)〜令和6年1月4日(木)

1月 19日(金)
2月 1日(木)・16日(金)
3月 7日(木)・15日(金)

2 対面音訳サービスについてのお知らせ

新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したことに伴い、令和5年5月8日(月曜日)から対面音訳のサービスを変更しております。
マスクの着用は個人判断となっております。
これまでは、スピーカーとマイクを用い、ご利用者様と音訳者が2部屋に分かれてサービスを提供してまいりましたが、今後は同じお部屋で向かい合ってパーテーションを挟んで実施いただけることとなりました。

3 オンラインによる音訳サービスについて

令和5年7月1日(土)から、ビデオ通話アプリZoomを活用したオンラインによる音訳サービスの試行を開始します。音訳者のみが来館し、利用者はご自宅等でご自身のパソコンやタブレット・スマホを用いて、インターネットを通じて、当館所蔵の活字資料の音訳サービスを受けるものです。ご利用には当館への利用登録が必要です。都内在住または在勤、在学の視覚障害者等が対象です。またご自宅等にインターネット利用環境があることが必要となります。
利用時間は、日中のみの午前10時から午後5時30分まで(休館日を除く)となります。1回3時間まで(連続利用も可能ですが、連続利用の場合は音訳者交替のため30分の間隔を設けます)。同一時間帯のオンライン利用者枠は2名まで。来館による対面音訳も実施しておりますので、人数に限りがありますことをご承知おきください。
利用をご希望の方は2日前までに電話またはメールによる申込みが必要です。
事前に図書館からURLを記載した招待メールを送付しますので、ご利用時間となりましたらURLからビデオ通話にアクセスいただき、音訳サービスをご利用ください。サービスの利用は無料ですが、通信料等は自己負担となります。

【申込み先】
視覚障害者サービス室
電話 03-3442-8451 内線3111
メールアドレス roudoku@library.metro.tokyo.jp

4 当館作成新作デイジー図書のご紹介

(1) 「バガヴァッド・ギーター」 インド古典叢書、辻 直四郎 著 [訳]、講談社、1980年、11時間 56分、東洋文学
内容:古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』に収められています。パーンダヴァ軍とカウラヴァ軍が同族同士の戦争をしようとする場面で、パーンダヴァ軍のアルジュナは、同族を殺さなければならないのかと戦意を喪失します。そんなアルジュナに対して、バガヴァッドたるクリシュナから、戦士としての戦いに専念するように鼓舞される様子が描かれています。アルジュナ王子と神クリシュナの間に交わされた神聖な対話により、物語が進行します。ヒンドゥー教の代表的な聖典を翻訳し、解説を加えた1冊です。

(2) 「教養として学んでおきたいニーチェ」、岡本 裕一朗 著、マイナビ新書、マイナビ出版、2021年、4時間 43分、生の哲学・現象学・実存主義
内容:ニーチェ(1844年〜1900年)は、19世紀の終わりに近づくころ、ニヒリズムの到来を予言した哲学者です。
「ニヒリズム」など、現在でも主流な思想の多くは、ニーチェに由来しています。生涯「どう生きていくのか」を問い続けたニーチェの思索をまとめたものであり、読み進むうちに今まで気づかなかったことや新たな思考の可能性などを発見できます。巻末にはニーチェ入門のためのおすすめ本も紹介されており、興味深い内容です。

(3) 「ペリー来航」 日本・琉球をゆるがした412日間、西川 武臣 著、中央公論新社、2016年、7時間 53分、日本史・近世
内容:1853年5月にペリー艦隊が那覇沖に、7月には浦賀沖に来航してから日本は開国と動乱の時代を迎えます。翌年の条約締結までの間、何が起こっていたのか、条約交渉過程を追いつつ、黒船絵巻や瓦版、日記などから庶民が経験した事件としてのペリー来航を描いていきます。本書では、艦隊が訪れた各地に残されていた古記録をもとに、西洋人との交流や西洋文明に出会った様子を具体的に紹介しながら、412日間にわたる軌跡を辿ります。ペリー来航という出来事を見直すことで、何故日本が近代化を成し遂げられたのか、重要な手がかりを探っていきます。

(4) 「軍国から民主化へ」 日本生活文化史 10、和歌森 太郎 [ほか編著]、河出書房新社、1975年、18時間24分、風俗・習慣・民俗
内容:本書は、1932年(昭和7年)から戦後の1954年(昭和29年)までを取り扱っています。戦線の拡大に伴い強まる軍部の発言権、国家総動員法を根幹とした戦争政策を重要な国策に掲げて突き進んでいった時代です。戦時下における国民生活の窮乏、戦地での犠牲者の急増、本土空襲に立ちすくむ中で敗戦を迎えるまでの脅威に揺らいだ人々の暮らしぶりが生々しく描かれています。
戦後は、軍国主義の追放と民主化が課題とされ、財閥の解体、農地改革、政治犯の釈放、選挙権や生活における男女平等を保障した新憲法が作られるなど、民主、平和、文化に優れた国づくりをスローガンに歩んでいく様子を学ぶことができます。

(5) 「中国史で読み解く故事成語」、阿部 幸信 著、山川出版社、2021年、10時間47分、中国語・語彙
内容:ゼンセン同盟(現・UAゼンセン)の機関誌『YUAI』連載を改稿。中国古代史研究者が、故事成語について、故事の時代背景や成語の歴史的特徴に力点をおいて説明しています。知的好奇心をくすぐる、大人のための教養書です。

(6) 「味わいの現象学」 知覚経験のマルチモダリティ、村田 純一 著、ぷねうま舎、2019年、16時間29分、現象学的方法論
内容:本書のテーマは、知覚の現象学です。知覚経験が視覚や聴覚など一つの感覚要素のみで形成されるものではなく、感覚的性格、マルチモダリティと呼ばれる特徴を持つことを明らかにしています。それを最も顕著に示すのは食べ物や飲み物を味わうという経験です。「味わう」、この日々のシンプルにして多様な経験を、言葉で追跡していきます。味覚、嗅覚、触覚、視覚をはじめ、あらゆる感覚が参加する、その複合的な体験の真実に迫ります。視覚中心主義的な感覚感に対して、味わいの経験をモデルにして、感覚の秩序を逆転させる試みから考察しています。

5 当館作成新作テキストデイジー図書のご紹介

(1) 「哲学の改造」 岩波文庫、ジョン・デューウィ 著 清水 幾太郎 清水 礼子 訳、岩波書店、1979年、188ページ、西洋近代哲学
内容:1919年にジョン・デューウィが東京帝国大学で行った、哲学の諸問題に関する連続講演をまとめています。現代の哲学で進められている観念及び思考方法の再構成に一つの解釈を下そうとしています。目的は、哲学上の諸問題における古いタイプと新しいタイプとの全般的な対立を示すところにあります。ギリシア以来の哲学の伝統を批判しつつ、同時に古い哲学が生まれ、支持されてきた事情についても説明を加えています。哲学の歴史に対する一つの行き届いた見方を教えてくれる1冊です。

(2) 「脱構築とプラグマティズム」来たるべき民主主義、C.ムフ 編 J.デリダ [ほか著] 青木 隆嘉 訳、叢書・ウニベルシタス 741、法政大学出版局、2002年、179ページ、政治学
内容:本書は、脱構築とプラグマティズムという二つの立場の対決を通じてそれぞれの立場に含まれている政治的可能性が比較検討されていきます。
来たるべき民主主義にとって政治的決定の根拠は何かという、現代政治の核心をなす問題をめぐる白熱の議論が進められていきます。脱構築対プラグマティズムを軸に、多様性と対立を尊重する「多元的民主主義」による政治の転換を目指します。

6 当館作成新作点訳図書のご紹介

(1) 「フラワーズ・カンフー」 FLOWERS' KUNG-FU 、小津 夜景 著、ふらんす堂、2016年、全1巻、個人句集
内容:2013年11月から2016年4月までに発表された作品から314句と15首を選んで収録されています。
「うららかを捧げもつ手の手ぶらかな 北風よ髪はとかずて馳せ参ず」 「たてがみを手紙のやうに届けたい裸足でねむる樹下のあなたへ」
著者が日常を綴った句の数々に心の機微を織り込んだ1冊です。

(2) 「カフカの恋人たち」、ネイハム・N・グレイツァー 著 池内 紀 訳、朝日新聞社、1998年、全2巻、ドイツ文学史
内容:カフカの素顔と作品を深く知る恋文集です。作家カフカが狂おしいまでに書き綴った手紙の数々。恋人に愛を語る以上に自らの不安も生々しく綴っていたのです。カフカの死後も時代に翻弄された女性達が守り抜いた貴重な手紙と日記で辿る不思議な愛のかたちにいつしか引き込まれていきます。池内 紀の訳文が読みやすく、この物語に深みを与えます。

7 デイジー雑誌のご紹介 「ナンバー」

以下のデイジー雑誌の貸出を始めました。
○ 総合スポーツ誌 「ナンバー」
内容:文藝春秋のSports Graphic Number 総合スポーツ誌より注目記事を抜粋し、隔週刊発行です。
国内、海外のスポーツの情報、選手の特集記事が掲載されています。あらゆるスポーツのことを更に深く知りたい、毎日のスポーツニュースが楽しみという人におすすめの雑誌です。
1073号(6月1日)の主な内容。
競馬総力特集、ドキュメント引退ロード武藤敬司、ラグビー日本代表 桜の挑戦などです。

8 おすすめ情報 宝塚の観劇が更に楽しめる!

宝塚が好きな職員からの情報です。
視覚に障がいがある等、活字情報をそのまま読むことができないお客様を対象として、宝塚大劇場公演プログラム(抜粋版)がテキストデイジー図書にてサピエ図書館で提供されております。現在、宝塚歌劇団雪組 宝塚大劇場公演「Lilacの夢路-ドロイゼン家の誇り-」、「ジュエル・ド・パリ!!-パリの宝石たち-」と、宝塚歌劇団星組 宝塚大劇場公演「1789-バスティーユの恋人たち-」の公演プログラムから、出演者の情報や演出家のあいさつなど、抜粋したものをテキストデイジーで読むことが可能です。
舞台上の動きが激しく、私たちにとってなかなか状況がつかみにくかった宝塚ですが、このプログラムを一読してから観劇に出かけてみると、迫力と臨場感を味わうことができるのではないでしょうか。

9 国立国会図書館障害者用資料検索「みなサーチ」β版のご紹介

令和5年3月28日に、国立国会図書館障害者用資料検索(愛称:みなサーチ)β版が試験公開されました。みなサーチは、目の見えない方・見えにくい方、活字の図書を読むのが難しい方など、さまざまな障害のある方が、利用しやすい形式の資料を探すことができるサービスです。みなサーチでは、点字、DAISY、テキストデータ、大活字本、電子書籍などの様々な形式の資料の検索ができるほか、ダウンロードもできます。また今回みなサーチβ版では、国立国会図書館のデジタル化資料の全文テキストデータの検索が可能となり、それらをダウンロードして、読み上げソフトや点字ディスプレイ等でご利用いただけるようになりました。なお、資料の検索はどなたでも可能ですが、個人で直接ダウンロードするには国立国会図書館の視覚障害者等用データ送信サービスへの利用登録が必要となります。当館でもサービスの送信承認館として、検索やダウンロードのご要望に対応することが可能です。
みなサーチの正式版は、令和6年1月に公開される予定です。

国立国会図書館障害者用資料検索(愛称:みなサーチ)β版トップページ
https://mina.ndl.go.jp/
問合わせ先
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 障害者図書館協力係
メールアドレス:syo-tky@ndl.go.jp
電話:0774-98-1458
FAX:0774-94-9117

※ダウンロード等のお問い合わせは当館視覚障害者サービス担当まで

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