◇ 8月 木のほん
マルチンのうちの庭に、雪をかぶったぼうのようなものがありました。お母さんがりんごの木だとおしえてくれました。マルチンはりんごの木に大きな声で「りんごはいつなるの?」とききました。 あたたかくなって雪がとけ、りんごの花がいっぱいにさきます。夏がきて、りんごの実が、ふたつ大きくなりました。でもたいへん、あらしがやってきました。 エドアルド・ペチシカ ぶん ヘレナ・ズマトリーコバ え うちだりさこ やく 福音館書店 |
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夏のあつい日、こかげはすずしい。みきによりかかって、目をとじると、風がとおりすぎる。セミもないている。夕立にあったら、木の下であまやどりもできる。木はいいなあ。 ジャニス・メイ・ユードリイ さく マーク・シーモント え さいおんじさちこ やく 偕成社 |
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ふかい森のなかの小さなはらっぱに、ちびっこの木が一本はえていました。ある夕がた、まいごになった男の子をかぞくがさがしにきました。それを見たちびっこの木は、「あの人たちといっしょにくらそう。」とかんがえます。月のきれいなよる、ちびっこの木は、とうとうじめんから百本のねっこをぬいて歩きだしました。 テルマ=ボルクマン 作 シルビー=セリグ 画 花輪莞爾 訳 偕成社 |
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むかし、あるところに、ひとりのむすめがいました。まま母が食べものをくれないので、むすめはテーブルにあったオレンジを三個とも食べてしまいました。まま母にひどくおこられたむすめは、お母さんの墓に行って、どうか助けてくださいとたのみました。するとオレンジのたねが出てきて、むすめが歌いだすと、あっというまに木になり、たくさんの実がなりました。 ダイアン・ウォルクスタイン 採話 清水真砂子 訳 岩波書店 |
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山のマツ林で、マツの木の王子はシラカバのむすめと愛しあうようになります。 マツの木の王は、怒ってシラカバを切り倒しますが、王子も悲しみのあまり倒れてしまいます。材木になった二人は、おじいさんに買われて、みごとな黒馬と銀のシカにほり上げられます。二人は、長い間、ほかの木ぼりの動物たちと、おだやかに暮らしていましたが、ある日、おじいさんが病気になってしまいます。 キャロル=ジェイムズ作猪熊葉子 訳 セビン=ウネル 画 福音館書店 |
木のほんもっと
木のうた | イエラ・マリ さく | ほるぷ出版 |
よろこびの木 | アストリッド・リンドグレーン 文 スヴェン・オットー・S 絵 石井登志子 訳 |
徳間書店 |
ナシの木とシラカバとメギの木 | アロワ・カリジェ 著 大塚勇三 訳 |
岩波書店 |
木を植えた男 | ジャン・ジオノ 原作 フレデリック・バック 絵 寺岡襄 訳 |
あすなろ書房 |
おおきなきがほしい | 佐藤さとる ぶん 村上勉 え |
偕成社 |
ぼくたちのかしの木 | ゲルダ・ミューラ 作 ささきたづこ 訳 |
文化出版局 |
おおきな木 | シェル・シルヴァスタイン さく・え ほんだきんいちろう やく |
篠崎書林 |
じゅうしょ | 〒185-8520 東京都国分寺市泉町2-2-26 |
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でんわ | 042-359-4109 |