◇ 6月 川のほん
オランダには、ひろいそうげんに、たくさんのうんががあります。牛のヘンドリカは、そうげんの草を食べ、ミルクを出すまいにちに、うんざりしていました。ヘンドリカは、にぎやかな町に行きたくてたまりません。そこである日、きばこにのって、うんがをくだっていきます。きれいな家やにぎやかな町のひとびとを見て、ヘンドリカはうれしくて「もーう」となきました。 フィリス・クラシロフスキー 作 ピーター・スパイアー 絵 みなみもとちか 訳 ポプラ社 |
|
山おくの松の木の森で小さな川が生まれました。きらきらはいまわる川に、森の動物たちはおおよろこび。でもどこへながれていったら いいのでしょう。岩から岩へとあそんだり、ビーバーのプールに水をいれたりしていると、雨がたくさんふって、川はふくれあがって、平野をながれていきました。みずうみや町をぬけ、やがて海へとたびはつづきます。 アン・ランド 文 ロジャンコフスキー 絵 掛川恭子 訳 岩波書店 |
|
高い山のゆきがとけてながれだします。水は川になって山のあいだをとおり、ダムでは電気をつくりだします。山から切り出した木を流すのも川のたいせつな役目。平野に出ると、流れはだんだんゆっくりしてきます。たんぼの水になり、あるところでは沼や池になって、たくさんの生き物をそだてます。わたしたちの飲む水にもなります。 ビルがならぶ大きな街を通りぬけると、そろそろ川の長い旅もおわりにちかづきます。 加古里子 作・画 福音館書店 |
|
ミシシッピー河のナマズ入江では、しょっちゅうひどい洪水がおきます。入江に住むアライグマ、ウシガエル、ウサギ、クロヘビ、キツネたちは、洪水に流されて命からがら小さな島に流れ着きました。動物たちは堤防を作ってもらおうと、ニューオリンズの市長のところへでかけることにしました。でも、その前に、お互いに決してひっかいたり、かみついたりしないという約束をして。 B.L.バーマン 作 麻生九美 訳 評論社 |
|
ある春の朝、小さな家の大そうじをしていたモグラは、とつぜんじっとしていられなくなって家をとび出しました。そして、あてもなくふらつくうち、まんまんと水をたたえて流れる川というものを、はじめて見たのです。川岸で川ネズミと出会ったモグラは、ボート遊びをして楽しみます。それから、すっかりなかよくなった川ネズミの家で、いっしょにくらしはじめるのです。 ケネス・グレーアム 著 石井桃子 訳 岩波書店 |
川のほんもっと
絵巻えほん 川 | 前川かずお 著 | こぐま社 |
川をくだる小人たち | メアリー・ノートン 作 林容吉 訳 |
岩波書店 |
川の少年 | ティム・ボウラー 著 入江真佐子 訳 伊勢英子 絵 |
早川書房 |
川はどこからながれてくるの | トマス=ロッカー さく みのうらまりこ やく |
偕成社 |
ハヤ号セイ川をいく | フィリッパ=ピアス 作 E.アーディゾーニ 絵 足沢良子 訳 |
講談社 |
じゅうしょ | 〒185-8520 東京都国分寺市泉町2-2-26 |
---|---|
でんわ | 042-359-4109 |