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6.大芝居繁栄之図

大芝居繁栄之図

三世歌川豊国画 濃州屋安兵衛 安政6年(1859)刊
大判錦絵三枚続
東京誌料 575-C5

当室では、約1万5千点の錦絵を所蔵している。その大部分は19世紀後半、幕末から明治にかけて作成されたものである。これらは美術品としてよりは、その時代を映す風俗資料として、図書館資料の中でも重要な位置を占めている。
この図は、幕末期の劇場内を描いたもので、芝居を楽しむ人々の生き生きとした表情や雰囲気が感じられる。舞台では「菅原伝授手習鑑」の「車引き」の場が演じられている。役者は似顔で描かれており、時平は四代目市川小団次、松王は初代中村福助、梅王は初代河原崎権十郎、桜丸は五代目坂東彦三郎とみられる。出版許可印である改印を受けた安政6年のあたりには、この役者の組み合わせによる車引きの上演記録は見あたらない。特定の劇場を示す印もなく、見立と考えられる。この絵には、中央の一枚の上に、幕の前で口上を述べる絵を重ね、それをめくると舞台が現れる仕掛絵となっているものも他館に存在する。

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