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5.新版浮絵両国涼之図

新版浮絵両国涼之図

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歌川国満画 川口屋宇兵衛 文化末・文政初頃刊 大判錦絵横1枚
東京誌料 0421-C83

隅田川は江戸の人々にとって重要な物資運搬・交通の手段であると同時に、舟遊びなど娯楽の舞台でもあった。なかでも両国橋周辺は、旧暦5月28日の川開きから8月末まで、類のない賑わいを見せた。
両国橋の納涼・花火の打ち上げは、浮世絵の題材にしばしばとりあげられた。本図もその1枚で、河岸の桟敷、屋形船や屋根船の様子、橋上にひしめく見物人など両国橋周辺の賑わいを浮絵様式で描いている。漆黒の空にひろがった赤い花火が非常に印象的である。
浮絵とは遠近透視画法を用いて距離感を強調した絵で、近景が浮き出たように見えるためこう呼ばれた。画工の一翁齋国満は、初代豊国の門人で、享和から文政にかけて作画が見られる。同じく国満画で同版元同形式の「新版浮絵吉原桜盛之図」なる作品も他館に所蔵があ り、文政初期の作と考証されている。

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