3. 説文解字注
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説文解字注十五巻 坿説文通検十四巻 末一巻 清段玉裁撰 通検清黎永椿撰 民国二十二年上海掃葉山房景印本 6冊
四周双辺 有界 毎半葉18行44字(注文小字双行) 白口 単魚尾 版心題説文解字注 以下巻数丁数 内匡郭15.1×11.0糎 石印
<經部小學類説文之属>
諸橋文庫 821-MW-10
『説文解字』は中国後漢時代の永元12年(100)頃、許慎の編纂した字書。小篆文字9353字を540の部首で分類し、六書(指事・象形・形声・会意・転注・仮借)の原理で分析し、1文字ごとに説明解釈している。同類の字書では最古のものといわれている。
当書は清の官吏であった段玉裁による注釈書で、上海の掃葉山房で民国22年(1933)に石印出版された。石印とは、石版石に特殊インクで原稿を転写して平版印刷する方法のこと。掲出のようにほぼ全ての丁の上部に小篆文字の活字の押印がなされ、赤・緑・青の色鉛筆による書き込みがされている。諸橋氏が辞典類の編纂に際し小篆文字の校訂用に使用したものかと推察される。