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4. 廣韻(古逸叢書より)

廣韻(古逸叢書より)

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廣韻五卷 坿校札一卷 宋陳彭年等奉敕撰 校札清黎庶昌撰 景宋本 2冊
左右双辺 有界 毎半葉10行20字(注文小字双行) 白口 単魚尾 版心韻 以下巻数丁数 内匡郭21.2×14.8糎 魚尾上字数 魚尾下刻工名
(古逸叢書 清黎庶昌輯 光緒十年遵義黎氏日本東京使署刊本 45冊之内)
<叢書部景ホウ(人偏に方)類>
諸橋文庫 123-MW-38

『廣韻』は『大宋重修廣韻』の略で、北宋の陳彭年らが勅命を受け編纂した。科挙の作詩の押韻基準をあらわした書で、大中祥符元年(1008)刊行された。切韻系韻書を増補して26000余りの字を206韻に分け、音韻符号である反切は失われた『切韻』の隋唐音の姿をよく残しているとされる。
当書は『古逸叢書』の内の1冊。『古逸叢書』の「逸」とは「佚」をあらわし、なくなる、世に知られないの意味。清の全権公使であった黎庶昌が、光緒7年(1881)日本で考証学者楊守敬とともに書誌学的に重要な中国の佚書26種を刊行したもの。版心右下に「方至」、左下に「金滋」という名が見えるが、これはもとの版である宋版の版木を製作した刻工の名である。版心上部には「六百八十二」「四百四」とその丁の字数を刻している。
『古逸叢書』はそれぞれの原本や書誌事項について記した叙目を1冊付しており、当書については「覆宋本重修廣韻五巻(中略)日本町田久成所蔵亦仮用西法影照(後略)」とある。原本所蔵者の町田久成(石谷)は昌平坂学問所や平田篤胤に学び、維新後は東京国立博物館の創設に寄与した人物である。

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