6. [観世流謡本]
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観世流謡本 存二番(松虫・二人静)
寛永頃刊
請求記号:特3082
能楽の詞章を書いた本を「謡本」と呼び、通常詞章の横に節付を表すゴマ点などの符号を付け、謡のテキストとして用いられる。謡本は江戸時代を通じてベストセラーで、多数刊行された。
本書は、巻末に「観世黒雪以章句写之 玉屋」の墨印がある整版本で、江戸初期寛永頃の出版である。表紙は雲母模様を摺った色替り。黒雪は観世流九世太夫、謡の詞章の改訂などに努めた。