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3. 鎌倉江ノ島大山新板往来双六

鎌倉江ノ島大山新板往来双六の画像

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鎌倉江ノ島大山新板往来双六
柳亭種彦撰 葛飾北斎画 西村屋与八・鶴屋喜右衛門 刊 70.7×50.8cm
請求記号:941-S2

『道中双六には東海道ばかりでなく、こうした観光地への道中も題材とされた。
これは日本橋を振り出し、鎌倉、江ノ島、大山を巡り、長津田や三軒茶屋を通って再び日本橋へ戻る形の双六である。実際の遊山では、当時の江戸の人々にかなり馴染深い経路であったと思われる。
種彦著、西村屋刊の合巻『正本製』十二篇上冊の巻末、文政14年(=天保2年)の新板目録にこの双六の広告が掲載されており、文政13年のものにはない。従って天保2年に出されたものであろう。その宣伝文に「為一翁かの地に往来のとき真景を写し(中略)童子のもてあそびのみにあらずこれをひらきて見給へばその地に遊ぶここちして興あるべき双六なり」とあるように、実に細かく書き込まれている。

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