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7. 大当楽屋寿語六

大当楽屋寿語六の画像

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大当楽屋寿語六
豊原国周画 井筒屋庄吉 慶応1年(1865)刊 61.8×72.2cm
請求記号:577-S1

贔屓がとりわけ見たいのは、役者の日常生活と楽屋だったらしく、古くから一枚絵や絵本にも描かれている。楽屋の構造まで描いたものとしては、初代国貞(のち三代豊国)が文化頃、三座を各々吹き抜け屋台風に写した三枚続錦絵がある。
この双六は、文政6年に刊行された歌川国貞の描く「市村座三階ノ図」の構図を参考にし、そこに当時の役者を格によって配置し、せりふや評を書き込んでいる。出世を望むものや愚痴のほか、当時の劇界の事情をうがったものもありそうで、意味がとりにくいものもある。中央の階段の横、壁の貼紙のように描かれているところが振出し、三階で行われている総浚い、つまり通し稽古の部分を上りとする飛び双六になっている。賽の目によって指示された役者を探して絵を眺めることも楽しい。一人一人のせりふや位置関係を細かく見ていくと様々な劇界の情報が読み取れるかもしれない。

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