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4.子猫の仇

子猫の仇 さざなみ訳

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子猫の仇 さざなみ訳
『少年世界』 第1巻16号 博文館 1895(明治28)年

「子猫の仇」では、巌谷小波(1870-1933)「おおかみと七ひきのこやぎ」を大胆に翻案し、7匹の子ヤギは5匹の子猫に、オオカミは病犬(やまいぬ)になっている。子猫には、白ちゃん、三毛ちゃん、斑ちゃんなどの名前がつけられ、その会話にも「いけにゃい」、「にやァに、大丈夫だよ。」などの鳴き声が交っている。末の子猫が隠れたのは柱時計ではなく、額の後ろであったり、母猫は鋏ではなく爪で病犬のお腹を破り、お腹には石ではなく、泥の塊を詰めている。
オオカミが変装をする繰り返しはなく、一回目の訪問で子猫たちが戸をあけてしまうなど、昔話の要素より戯作の雰囲気が色濃い作品である。
武内桂舟による挿絵は、溺れる病犬を後目に子猫をおぶって帰る母猫の表情など、ウィットに富んでいる。
『少年世界』は、児童文学者、巌谷小波編集による雑誌で、当時人気を博し、外国児童文学も多数掲載された。

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