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3.嘉定私記

嘉定私記の画像

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嘉定私記(かじょうしき)
写 1冊
Personal Account of Kajo (Kajo Shiki) (hand-drawn)
請求記号:加1589

江戸城の中で最も格式の高い御殿である大広間は、将軍宣下(新将軍が天皇から正式に征夷大将軍に補任される儀式)などの重大な式典や、年始や五節句のような年中行事など、幕府の儀式・典礼の舞台となりました。(『徳川盛世録』には、将軍宣下の際に諸大名が大広間で将軍に謁見する様子が描かれています。)
この資料は、天保4年(1833)に行われた嘉定の式次第について書かれた文書です。嘉定(かじょう、嘉祥とも)とは、陰暦の6月16日に菓子を食べることで疫病を払うという行事で、元和元年(1615)の大坂夏の陣で豊臣氏を下してから最初の祝儀が嘉定であったことから、幕府の公式な年中行事として重んじられました。この資料には、この日に大広間で将軍から諸大名や旗本に配られた菓子の内容が記録されており、寄水(よりみず)、金飩(きんとん)、熨斗操(のしくり)、平麸、羊羹、大饅頭、鶉焼(うずらやき)、阿古屋(あこや)の八種の菓子が、1612の膳に載せて大広間に並べられたと記されています。
掲載箇所に描かれているのはそれぞれの菓子の膳への盛り方で、右上が寄水、右下が大饅頭、左上が金飩、左下が阿古屋です。膳の並べ方や菓子の寸法についても詳細が記されており、幕府の儀式が実に細かく規定されていたことが分かります。

This work describes the Kajo ceremony held in 1833. It includes details such as the types of sweets and how they were laid out, the order of seating for Daimyo, retainers, etc., and the protocol for receiving the sweets from the Shogun in the O-hiroma grand hall. As shown in the illustration, the eight different types of sweets provided by the Shogun were set out in the O-hiroma on 1,612 individual platters.

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