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Q1 甲良家の出身地はどこか。

出身地について

甲良家初代(豊後宗廣)の出身地は、近江犬上郡法養寺村(現滋賀県犬上郡甲良町)である。資料1のp.850、855-856史料『従先祖御用相勤来候覚』「御作事方諸棟梁出府」の項によると以下のとおり。
「甲良豊後守宗廣 一、本国近江犬上郡法養寺村ニ住居仕、慶長元年城州伏見罷在、権現様御城内平生御作事方御用相勤、」
この覚書には、「享保十四酉年 甲良若狭棟利」の奥書があり、甲良家5代大棟梁棟利が記した資料である。
甲良家の由緒書や覚書等の原史料は戦前の雑誌論文に部分的に引用されているが、現在の所在は未確認である。ただし、東京都公文書館に甲良家の由緒書・覚書等の写本が存在している。資料2を参照。
資料2の「由緒書」には、「高百俵 本国近江生国武蔵 甲良若狭」、末文に「弘化四未年十二月 甲良若狭棟全」とあり、10代大棟梁棟全が記したものである。
資料3では、「御代々御用被仰付、従先祖御用相勤来候留書」として同文を引用している。
資料4では「江州犬上郡甲良庄」と記している。

これらの記述から、文化財ウィークの絵葉書解説の記述を「近江国犬上郡甲良庄法養寺村」としている。文化財ウィークの絵葉書は毎年異なる図で1種類を作成しているが、出身地などの記述は同じにしてある。


  • 資料1 『東京市史稿 産業篇 第2』 東京市編 東京市 1937 (/0920/T727/T2-5-2;1124513982) p.351,363,367,372-374
  • 資料2 (当館未所蔵)『甲良家資料(東京都公文書館所蔵)』「明治四十二年八月関野貞原本ヨリ謄写ス」原本(CL8)、マイクロフィルム(江戸‐徳川幕政1 コマno.454-588)
  • 資料3 『建築雑誌』50輯609号(1936.2) p.123-129「江戸幕府大棟梁甲良氏について」(田邊泰)
  • 資料4 『大日光 50号』(1979.3) p.38-p42「甲良家系図をめぐって」

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