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5.金々先生栄花夢

金々先生栄花夢の画像1金々先生栄花夢の画像2

恋川春町作画 鱗形屋孫兵衛 安永4年(1775)刊 2冊合1冊
加賀文庫 函41-14

近世江戸においては、絵画本位でその周辺にひらがな主体の本文が入る草双紙と呼ばれる文学が、広く大衆に愛好された。表紙の色や装幀から赤本、黒本、青本、黄表紙、合巻と展開していく。加賀文庫中の黄表紙は1,275点を数え、現在知られる総点数の約6割を占める。そのほとんどが改装されているものの、おかげで原題簽の残る作品が多い。
この「金々先生栄花夢」は、謡曲「邯鄲」の黄粱一炊の夢の筋立てを模している。改装のため見返しに貼付された絵題簽には、主人公金村屋金兵衛が栄華を望んで江戸に出、途中立ち寄った粟餅屋で、仮寝の夢を見る姿が描かれる。夢中、富裕な商人の跡取に迎えられるが、贅に耽り当世風の遊びをつくした挙句追い出されたところで目が覚め、人間一生の楽しみも粟餅一炊のうちと悟って故郷へ帰る内容。当世風で知的な描写により、黄表紙時代の始まりを告げる歴史的作品とされる

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