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10. 金子吉左衛門資料

金子吉左衛門資料

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金子吉左衛門自筆 半紙本1冊
加8113

元禄期の道外方の役者で、狂言作者を兼ねた金子吉左衛門(俳名:一高)の日記。本書は加賀文庫の目録に[八幡太郎]の書名で収蔵されていたもので、数作の歌舞伎筋書きが収められ、表紙に金子一高の署名がある。これ自体元禄の歌舞伎研究に貴重な資料であるが、1992年、本書を閲覧した研究者が紙背の文字に興味を覚え、調査の結果、一高の元禄11年(1698)の日記であることが判明した。
この中には、「信盛」すなわち近世の代表的劇作家近松門左衛門の本名が数多く登場する。それによると近松はたびたび一高のもとを訪れ、筋の構成を相談しており、一高が近松の共著者として重要な役割を果たしていたことがわかる。掲出の三月十六日から十九日も連日のように信盛が来訪している。
伝記資料の限られた近松の日常や元禄期の劇界の様子などもうかがえる大変貴重な発見であった。

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