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10.稲妻形怪鼠標子

稲妻形怪鼠標子(いなずまがたねずみびょうし

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楽亭西馬作 歌川国芳画 嘉永5年〜安政2年(1852〜1855)刊 恵比寿屋庄七版
函105-1

西馬は式亭三馬の門人、幕末に先人の読本などをもとに合巻化した作が多い。本作も馬琴の『頼豪阿闍梨怪鼠伝』、京伝の『昔話稲妻表紙』をないまぜにした作で、木曽義仲の息義高が頼豪阿闍梨の妖術をうけて鼠の怪異をなし敵を苦しめる話を中心に、不破名古屋の世界もからむ。
掲出は初編上下冊の表紙と袋で、巨大な鼠をはさんだ義高と巡礼姿の娘が色鮮やかに残っている。当時人気の八代目市川団十郎と三代目岩井粂三郎の似顔である。袋は、鏡に映った自らの姿に興味を示す猫を前面に、壁に貼られた扇面には鼠の嫁入りを描くなど、細かいところまで行き届いた意匠で人々の購買意欲をかきたてたのであろう。

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