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5. 化物大江山

化物大江山の画像

恋川春町作・画 鱗形屋孫兵衛 安永5年(1776)刊 2冊合1冊
函41-11

「鰹節」のだしのきいたつゆに、「大根おろし」や「陳皮(みかんのかわ)」「とうがらし」の薬味を入れて食べる蕎麦は江戸の人にとって格別のものだったらしい。この四つを蕎麦の源頼光の四天王に見立て、大江山の酒呑童子ならぬうどん童子を退治するという趣向の黄表紙である。前代の草双紙たる赤本や黒本に多く見られる異類合戦物の手法を取っている。
提示は、源のそばこ(頼光)の命をうけた渡辺のちんぴ(綱)が、うどん童子の第一の手下よそば童子(茨木童子)の腕を切り払った場面。蕎麦の一類である夜そば(振り売り)を敵方としたのは、当時夜そば売りが横行して、一般の蕎麦屋から敵視されていたとみることもできる。
『金々先生栄花夢』で草双紙作者として名乗りをあげた春町の、第2年目の作品の一つである。

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