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10. 8192 crazy people in one book (8192人のおかしな人たち)

8192 crazy people in one book(8192人のおかしな人たち)

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Walter Trier
London : Atrium Press, 出版年不明
F/E/T170/1

ケストナー作品の挿絵画家としても有名なウォルター・トリヤー(1890-1951)。彼の挿絵は登場人物の特徴を見事に描き出し、生命を吹き込んだ。プラハ生まれのトリヤーは、1909年にミュンヘンの「Simplicissimus」誌でデビュー、翌年「Lustige Blatter」誌に呼ばれてベルリンに移り、雑誌の表紙や挿絵で活躍した。ナチスから逃れてイギリスに亡命後は、新聞紙上で反ナチ漫画を精力的に発表した。またロンドンの「Lilliput」誌では10年に亘って表紙の絵を飾った。ケストナーとのコンビは、『エーミールと探偵たち』(1929)以来で、亡命による中断の後、『二人のロッテ』(1949)で復活する。
掲載図書はバインダー製本された「仕掛け絵本」で、各ページにはそれぞれ違った扮装の人物が描かれている。首と腰の位置に切込みがあり、頭部、胴体、脚部の3つの部分が別々にめくれるため、32ページ全体で8192通りの人物が作れるというわけである。トリヤーらしい表情豊かな人物描写で、副題の通り子どもから大人まで一緒に遊べる楽しい本である。

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