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清人適用日本語典 3巻 井上友吉著 東京 青山堂 明治38年（1905）刊 1冊
＜日本語学習書＞
実藤文庫　実245

中国人向けに書かれた日本語テキストで仮名、助詞、品詞、音韻、口語といった項目から成る。刊行されたのは、明治の後期であり、第1章の清音図をみると、イロハ順の表はなく、アイウエオの五十音表だけとなっている。
巻末の附録として、練習問題を付けている。例えば名詞の問題では、日本文を数行あげ、この中から名詞を全部選んで中国語に訳しなさい。といった出題がなされている。
掲出は、表紙と助動詞の"否定"の項の部分である。
著者の井上友吉は、『通俗古事記 神代巻』（東京 金港堂 明35.5刊、当館には所蔵なし）の著者でもある。執筆当時は法政大学の日本語科講師であった。