8. 大日本帝国御造営之図
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大日本帝国御造営之図
加藤兵太郎著 翠月堂詞書 明治21(1888)刊 加藤兵太郎
請求記号:加2087
明治21年10月に竣工した明治宮殿の鳥瞰図。隣接して建つ洋館は、宮内省である。
詞書に「内国尾張産の檜にて、悉皆素木造り、古風を存し、屋根は銅葺、室内装飾は、金銀玉石をちりばめ、回廊、其他建具類は、狩野、巨勢、円山、四条の諸大家の精神を込られたる、花鳥の密画の美麗壮観なる事」と述べ、電燈や暖房など最新の洋風設備についても紹介している。
手前中庭を囲む殿舎が「表宮殿」、その奥に天皇皇后の生活空間である「奥宮殿」が広がっている。「表宮殿」は、謁見所(のちの正殿)、食宴所(饗宴所のちの豊明殿)、後席間(のちの千種の間)などから成っている。