5. 本朝書籍目録
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本朝書籍目録
(和田萬吉手識本) 1卷外録1卷 (山縣周南旧藏) 寛文11(1671)刊
請求記号:特2179
わが国で最初の図書館学の講義を行い、日本文庫協会の設立から日本図書館協会への発展に尽力した和田萬吉は、国文学者でもあり、近松、西鶴、馬琴などの作品の校訂も手がけている。
『本朝書籍目録(ほんちょうしょじゃくもくろく)』は日本最古の国書の伝存目録。写本で伝わり、永仁二年の奥書のあるものと、康安二年の奥書のあるものの二系統に大別される。前者は原形をよく保存し、この寛文11年永尾平兵衛刊本もこれによるとされている。神事・帝紀・公事・政要など二十の編目に分類し、書名、巻冊数を記す。
本書は和田の手識本。長門萩藩の儒者で、藩校明倫館開設に力を尽くし、多くの門人を育てた山縣周南の旧蔵本であったことが記されている。