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［箱根七湯志］
宍戸昌編　明治写（自筆）（宍戸昌旧蔵）
請求記号：特4078

箱根七湯とは、箱根の中でも歴史のある湯本、塔之沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯の七つの温泉をいう。本書は、弘化4年刊本の補修本である『七湯栞』を土台として、『東海道名所記』『温泉記遊』などから関連記事を抄写した紙を、各温泉の部分に挟み込んでいる。「箱根七温泉独案内」「相州箱根七温泉一覧」といった一枚刷りも綴じこまれており、増補版を試みたようである。「官報」「衛生雑誌」などから泉質や温度についての記述も引用しており、科学的な視点からも増補している。
掲出は宮ノ下の部分。袋綴じを柱の部分で切り、紙を補っているため、右頁は元の版本八丁表の挿絵が裏から透けて見えている状態である。

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