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おやゆび姫　アンデルセン童話　楠山正雄編　初山滋画
冨山房　1925（大正14）年　（画とお話の本）
請求記号：949/ア9/102

冨山房で楠山正雄が編集した「画とお話の本」6冊のうちの1冊。「おやゆび姫」を含み、7話が収録されている。「編集の言葉」に、すぐれたお話とうつくしい挿絵と高貴な装丁により、子供たちに日常生活以上のより明るいもの、より高いものを求める心を与えると述べている。
ストーリーは原作に忠実に訳されている。楠山正雄は、アンデルセンの作品を多く訳し、後に日本初のデンマーク語からの翻訳『新訳アンデルセン童話集』（春秋社　全3巻）を手掛けている。『世界童話宝玉集』（1919）や『日本童話宝玉集』（1921）等、編集者、翻訳家として、多くの作品に携わり、高い評価を得ている。
初山滋による挿絵は、自由な筆致と装飾的なデザインで独自のおやゆびひめを創り出している。
当館所蔵のものは、p.1-2が切り取られているため、目次のほか、おやゆび姫の冒頭部分が欠落している。