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キリヌキオトギヱホン　3号　コドモトコトリ
井沢春彦案　牧野四子吉画　オトギ社　1924
請求記号：E/ 3503/ 3

紙面の一部を切り抜き、その切り抜いたところから見える次ページの絵を前ページの絵の一部として生かした手法を「切り抜き」という。切り抜きの存在が、ストーリーに連続性を持たせている。エリック・カールの『はらぺこあおむし』も同様の手法である。
『コドモトコトリ』の表紙では、室内にいる2人の女の子とオウムが描かれ、切り抜かれた窓の外には鳩が飛んでいる。ページをめくると、場面は家の外になり、鳩小屋の周りを飛ぶ鳩と鳩と遊ぶ子供たちが描かれている。
画家の牧野四子吉（1900-1987）は、生物生態画家。戦前戦後に亘り、多くの図鑑や理科の教科書に絵を描いている。『広辞苑』の初版のイラストレーターとしても筆を振るった。