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5.狼と七匹の小山羊

狼と七匹の小山羊 中島孤島訳

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狼と七匹の小山羊 中島孤島訳
『グリム御伽噺(新訳絵入模範家庭文庫)』 冨山房 1916(大正5)年
請求記号:943/グ1/308

「新訳絵入模範家庭文庫」の1冊で、41編を収めたグリム童話集。1915(大正4)年に刊行を開始した「模範家庭文庫」は、堅牢で美しい造本、400ページを越える厚さ、豊富な挿絵、原作に忠実な訳文などが特徴の児童文学のシリーズ。楠山正雄(1884-1950)がシリーズを通して企画編集に携わり、昭和7年までに24冊が刊行された。本書の巻頭には、楠山の筆によるグリム兄弟に関する解説が付されている。
装丁と挿絵を手掛けた岡本帰一(1888-1930)にとって、「模範家庭文庫」は初めての子供の本の仕事であった。もともと洋画を学び、デッサン力に優れていた岡本は、アーサー・ラッカムやエドモンド・デュラック等、19世紀末から20世紀初頭のイギリスの挿絵黄金時代に活躍した画家を研究し、独特の美しい画風を確立した。西欧風の絵は子供たちに高い人気を博し、のちには雑誌『コドモノクニ』に絵画主任として迎えられ、大正から昭和初期に童画家として活躍した。
訳者の中島孤島(1878-1946)は、小説家として身を立てようとして果たせず、児童文学の翻訳に専念した。本書は英語からの日本語訳だが、原作に忠実にていねいに訳している。

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