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南征日記（なんせいにっき）
河田興（迪斎、てきさい）著　写　1冊　26.5×19cm
附 北亞墨利加軍船圖　1枚　27.5×38.5cm
Diary of Southward Travels by Kawada Tekisai, with illustration of US naval vessels (hand-drawn)
請求記号：215-KW-11

嘉永7年（1854）のペリー再来航に際し、応接掛となった林復斎（ふくさい）に随行した儒者の河田迪斎（てきさい）による、江戸出発から帰還までの記録です。黒船の絵図一枚が附いています。
迪斎は、昌平坂学問所の教官として活躍した佐藤一斎（いっさい）に師事し、後にその娘婿となって邸宅（愛日楼、あいじつろう）と蔵書を譲られた人物で、この時既に一斎の後を継いで林家の塾頭を務めていました。
特別文庫室では、この河田家に代々伝えられてきた書籍の一部を、「河田文庫」として所蔵しています。河田文庫の所蔵資料の一部は、特別コレクション第38回「特別文庫室所蔵『河田文庫』から」で紹介しています。

Confucian scholar Kawada Tekisai, a pupil of Sato Issai and the head of the Hayashi household's academy, accompanied Hayashi Fukusai on his official liaison duties during US Navy Commodore Matthew Perry's second visit to seek the opening of Japan in 1854. This is Tekisai's record of his travels with Fukusai from their departure to their return to Edo. It includes one illustration of Perry's "Black Ships".